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第29話 保育料無償化の嘘

ハプニングとアクシデントとトラブル続きだった我が家の移住計画もようやく落ち着きをみせつつある。読んでいるひとには残念だろうが、こちとら本人はほっとしているのである。昨日ようやく主要な部屋にエアコンが設置されて、これでひとまず大きな工事は終わったことになる。ちなみにエアコンは割れておらず正常である。本当は一昨日工事だったのだけど雨で翌日に延期となり、昨日何事もなく設置工事が完了した。今(十月)はエアコン閑散期にあたるため工事日程もスムーズに決定できたのはありがたかった。繁忙期になると土砂降りの中エアコンを設置することもあるのだという。

さて、良いことずくめの新天地であるが一つだけ明らかに東京に劣っていることがある。それが保育園だ。数年前に三歳児以上については保育料が無償化された。無償というのは無料でありゼロ円であってビタ一文払わなくてよいという意味である。実際都内にいたころは文字通り無償になってから一円だって払ったことがない。無償化とはそういうものだと思っていた。

ところが。

ところがである。地方では事情が異なるらしい。というのも、無償は無償なのであるが、専用のかばんだったり、道具代だったり、ふとん代だったりなんだかんだとオプションをつけてそれらは有料だというのである。全然無償じゃないじゃん、とぼくら夫婦は憤慨した。

推察するに、無償化に伴う財源は国ではなく各自治体から出ているのではないだろうか。そして予算の大きい東京は全部無償にできるほど出してるが、地方は金がないので全額出せないからなんやかんやトッピングをつくって各園で金を作ってくだされ、ということなのだと思う。ベースのうどんをほとんどタダみたいな値段で出しておいてトッピングで儲けるうどん屋方式だ。

息子の通う学童も以前の都内に比べて四千円高い。都内では六千円だったが、ここでは一万円というわけだ。東京を離れてみて改めて東京の強さを実感した次第である。

でもね。保育園以外はほんとうに最高なんだよ。

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