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台湾で食べた④ - 遼寧夜市の鴨血湯、臭豆腐、芋圓、担仔麺。

台湾旅行といえば「夜市での小吃食べ歩き」が必須事項のように言われるが、僕も連れも夜市に対しては淡白なタイプである。

第1回で書いた通り、僕は「都会の小吃に本当に美味しいものは少ない。現代人の嗜好に合わせて、味が濃すぎたり甘すぎたりする例が多い」と思っていて、夜市の小吃とは正にそういうものだからだ。

しかし、今回は夜市に対して並々ならぬ興味を示している者がいた。7歳我が子である。普段は夜8時を過ぎればまぶたが重くなるタイプなのに、初台湾の興奮で、「夜市へ行こう!ぜったい!」と元気一杯なのであった。

子供の好奇心には、きちんと応えたい。我々が向かったのは、遼寧夜市だ。市の中心部にある割にはマイナーな存在で、観光客の姿より地元民の姿が目立つ。一番のポイントは、兄弟大飯店から徒歩5分という点。夜市のために士林だなんだと遠出したくない僕らには、ぴったりのロケーションだった。

遼寧夜市

「おお、これが夜市か」と、輝くネオンを見て嬉しそうな7歳我が子。彼のお目当ては明確で、大好物の芋圓である。

「でも、芋圓の前に夜市をひと回りしてみよう。そこで気になったものを適当につまみ食いするのが、夜市の楽しさだよ」
「わかった!そのときに芋圓のおみせもさがそう」

と歩き出した僕らだったが、最初に僕が足を向けたのは、コンビニだった。「なんでコンビニ!?」と7歳我が子は驚いたが、もちろん訳がある。


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