見出し画像

王仁三郎歌集1

カタカムナや言霊を学ぶようになって、出口王仁三郎のことを聞くようになりました。大本教の教祖であり、「霊界物語」の作り手であることは知っていますし、彼の言霊大祓祝詞のCDも手に入れています。
でも、浅学の私は、彼が歌人であることは知りませんでした。
しかも井原西鶴の矢数俳諧を彷彿とさせる多作者である(生涯15万首以上)というのは、この歌集で初めて知りました。
歌は額縁に入った心の絵画だと勝手に思っています。
57577の枠の中で、イマジネーションの翼を広げて作られるからです。自由律も同様です。定型の枠はなくても、言外に必ず三十一音は意識されているはずです。だから、自由律でもリズムだけは心地よくなっている。種田山頭火しかり、尾崎放哉しかり。
山口志道の「言霊秘書」「水穂伝」に触れる過程において、王仁三郎の歌を鑑賞したいという思いが芽生えてきました。人となりを理解できるのではないかと思ったからです。
それで今日は県立図書館へ車を走らせました。いずれこの本は返却しなければいけません。その前に、私の印象に残った歌を数編このNOTEに書き記しておこうと思います。

三百二十八首記載

☀︎人の世は楽しきものよ苦しきは意思想念のくるひなりけり
☀︎なげかひのあとにはかならずよろこびのあると思へば生きの楽しも
☀︎言霊の天照る国といひながら誠の歌人少なきを淋しむ
☀︎怒るべき時には怒り笑ふべき時に笑ふは誠心なりけり
☀︎いと小さき人間なれど魂は全大宇宙に感応するなり
☀︎国と国のいくさはすれど地の上の人はのこらず同胞(はらから)なるも
☀︎鳥けもの草のかきはにいたるまで神の御魂の籠らぬはなき
☀︎人生の真目的は地の上の無窮の天国建つるにありけり
(つづく)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?