はじめにークラウドファンディングにおける意思決定プロセス

こんにちは、慶應義塾大学4年生のChikaです。

まずはじめに、卒論にあたってインタビューやアンケート調査にご協力頂いた皆様、誠に誠にありがとうございました!

おかげさまで仮説の構築から検証まで行うことができました。

その御礼といたしまして、完成した卒論の大部分を公開させていただきます。

気になる部分だけでも読んで頂けると幸いです!😊


このnoteでは、冒頭部分と目次を掲載いたします。


忙しさがピークを迎えた10月頃、体調もかなり崩し、完璧主義な性格も相まってかなり身を削りながら書いた、37頁に渡る大学生活の集大成です。


商学部って何をするんだろう?

マーケティング(消費者行動論)ってどんな学問なんだろう?

と思っている皆さんに、文系でもこんな漢字の勉強をするんだよ〜ということを、少しでもお伝えできれば嬉しいです!


はじめに

 クラウドファンディングというプラットフォームの登場は、企業によるセールスだけでなく、起業家などの個人やNPO法人などの団体による資金調達も容易にした。クラウドファンディングサービスを提供するCAMPFIRE社代表の家入一真氏は、クラウドファンディングとは「お金の民主化」を促す装置だと語った。今までやりたいことを実現できていなかった資金弱者でも、より容易に自身の企画を開始できるようになった。


 しかし、プロジェクトの目標額達成率はあまり高くはないのが現状だ。「クラウドファンディングは、信用の換金装置である。」当時支援者数日本一を記録したクラウドファンディングのプロジェクトの企画者であるキングコング西野亮廣氏は、自身の著書でこのように語っている。

 そこで、クラウドファンディングにおける支援者の意思決定プロセスには、従来の商品購買の意思決定プロセスとは異なる構成概念が含まれているのではないかという疑問が生じた。


 したがって、本研究では、日本市場において、クラウドファンディング独自の構成概念を発見し、より汎用性の高い支援者の意思決定プロセスを明らかにし、クラウドファンディングの企画者とプラットフォームを提供する企業に対して示唆を与えたい。


 本研究の構成として、はじめに第 1 章で研究概要と研究の流れを述べ、第 2 章で既存文献をレビューし、第 3 章でユーザーへのインタビュー調査、第 4 章で研究対象の設定と概念モデルの構築を行う。その後、第 5 章で調査概要を、第 6 章で分析結果を提示し、第 7 章で研究の総括と課題を述べる。


 本研究が、私の個人的な関心を満たすだけでなく、学術・実務の両側面において有用なものとなることを期待したい。


目次

はじめに… 1
第1 章 研究概要と研究の流れ …4
―第 1 節 問題意識と研究目的―… 4
―第 2 節 研究の流れ― …5
第 2 章 クラウドファンディングの定義と既存研究レビュー… 7
―第 1 節 クラウドファンディングの定義 ―… 7
―第2 節 既存文献レビュー― …7
第 1 項 クラウドファンディングの成功要因に関する研究… 7
第2 項 社会的交換理論に基づくアプローチ …7
第 3 項 合理的行動理論に基づくアプローチ …8
第 3 章 インタビュー調査 …10
―第 1 節 支援経験者へのインタビュー― …10
―第2 節 企画経験者へのインタビュー― …11
第 4 章 概念モデルと調査仮説 …12
―第 1 節 研究対象の設定― …12
―第2 節 概念モデルの構築と各構成概念の定義― …12
第 1 項 概念モデルの構築 …12
第 2 項 各構成概念の定義 …13
―第3 節 調査仮説の設定― …14
第 5 章 調査概要 …17
―第1 節 調査概要― …17
―第 2 節 モデルにおける観測変数― …19
第 6 章 分析結果 …20
―第1 節 分析手法― …20
―第 2 節 分析結果― …20
第 1 項 記述統計 …20
第 2 項 信頼性分析 …21
第3 項 共分散構造分析 …22
―第 3 節 分析結果の総括と考察― …26
第 7 章 研究の総括と課題 …28
―第1 節 研究の総括― …28
―第 2 節 学術的示唆― …28
―第 3 節 実務的示唆― …29
―第 4 節 今後の課題― …29
参考文献 …30
APPENDIX …32
おわりに …37

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