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ヨーロッパの古代~中世を一瞬で

●ヨーロッパの中世とは 西ローマ帝国滅亡から東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルをオスマン・トルコが征服した年まで。(476~1453年) ●アレクサンドロス大王の遠征(前334年) ギリシアのポリスが解体され、ヨーロッパと中央アジアが繋がるヘレニズム時代が到来する。 アレクサンドロス大王率いるマケドニアは隆盛を極めたが、王の死により空中分解。以後ローマ帝国によって地中海世界が支配される。 ●ローマ帝国におけるキリスト教の国教化(380年) 前4世紀にイ

    • 新プラトン主義~プロティノス&プロクロス

      ●新プラトン主義について 「3世紀半ばから6世紀にかけて展開したプラトン主義の一種。古代地中海世界における非キリスト教的ギリシア哲学の最終形態であったが、これらと類似の思想傾向を共有するルネサンスの思想家について言われる場合もある。」[1] 広範な時代、地域にわたって展開されたため、統括することは難しいが、主に以下のような特徴を持つ。 ① 存在の階層的構造へと二世界説を発展させる。 ② 下位存在が上位存在から流出する。 ③ 流出した存在は、上位存在を振り返る

      • 花守夜市

        こんな夢を見た 「裏山の参道に、夜市が立つよ」 鈴が鳴るような声に、僕は振り返った。さらさらと何かが遠ざかる音と共に、熟した果実のような甘い香りが身体を通り抜けていく。顔をあげると、少女の赤い衣と長く垂らした黒髪が、すぐ前のあぜ道を曲がっていくのが見えた。 「夜市」という言葉の意味するところを、僕はすでに知っている。母がくれた、夜市へゆくための金も、僕の手の中に握られていた。今の少女も、夜市にいるのだろうか。 夜市は毎年やってくる。 でも、僕はもう二十一になるという

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