見出し画像

役員に遵法精神がなければ、ブラック企業に成り下がるのは当然のこと。

 表と裏の顔を持つ企業の存在を、以前記事で書いたことがあった。表は素敵な企業のようでも、裏は腹黒い経営陣とそれに染まった輩が鎮座しているという、見苦しい話である。

 何故、ブラック企業が存在するのか。それは、役員の中で、人事権やその他管掌を持つ人物に「遵法精神」がなく、全ては匙加減で運営されることにより、「正義正論」が通らず、闇深くモラル無き企業に成り下がるからだ。

 企業内で「正義正論」が通らぬということは、企業内でのパワハラ、セクハラ、その他事件事故が生じたとしても、経営側に不利なもの、都合の悪いものは徹底的に隠蔽し、潰してしまう。

 更に、被害者を犯人として追い出してしまえば、一件落着。そのような理不尽なことが日常茶飯事となっているのが、ブラック企業である。

 加害者が被害者に対して、「加害者と被害者のすり替え」をするのは常套手段であり、それが企業内で行われるとなれば、社員は企業および役員を信頼できず、安心して働く場を失ってしまう。従って、離職率が高い企業はブラックが多いと言われる。

 今年になって、「なるほど、これが典型的なブラック企業か!」と気付かされた企業は二社あった。一つは同族会社、一つは悪質な雇われ役員のいる会社である。

 面白いことに、そこでダラダラと呑気に元気に仕事をしているのは、「イエスマン」ばかり。何とも見るに耐えない状況である。長きに亘り、グレイからダークグレイ、最終的にはイカ墨のように真っ黒になっているのだから、始末に負えない。

 企業内で事件が発生すると、浄化するために「第三者委員会」なるものが姿を現し動き出す。しかし、違法行為が常態化している企業では、「コンプライアンス委員会」は機能不全となっており、その権限をも全て悪質な役員が握っているところが多い。失笑ものである。

 社員が受けた苦痛を、勇気を持って「目安箱」に無記名で訴えたとしても、悪質な役員たちの手でシュレッダーに掛けられ、事件事故は無かったことになる。お得意の「隠蔽工作」であるが、筆跡を分析し、誰が書いたのかの「犯人探し」をするのが悪質な役員たちの日常となっている。

 マスコミも警察も、パワハラやセクハラが親告罪にて、被害届が出て初めて動き出す。しかし、企業内では、早々に被害社員に「依願退職」のプレッシャーを掛け、個別面談にて念書を書かせ、潰してしまう。結局、被害者は泣き寝入りのまま、その企業を去ることになる。

 厚顔無恥なる悪質な経営陣。善人ぶった演出はなかなかのもので、外堀から眺めている一般人には、その「血の池地獄」の悍ましさは、すりガラスの奥にぼんやりと見え隠れする程度。よっぽど社員が束になって暴露しない限り、悪の実態は掴めない。

 或る企業の驚くべき実態を聞いたことがあった。随分前の話だが、耳を疑った。それは、高卒女性が多く入社すれば、その産な女性たちをターゲットに、何人手を出したかを競うような大馬鹿男性社員たちが、毎年狙い澄ましていたと言う。呆れて物が言えなかった。

 また、40代男性社員がストーカー行為を続けているという相談もあった。毎晩のように、女子寮階段近くに隠れて待っていたらしい。被害相談をした女性社員は、それから数ヶ月後に会社を辞めることに。折角、セクションの中心的存在となっていたが、断腸の思いで会社を去った。

 親御さんはその企業を信用して、大切な娘たちの入社を喜んでいたに違いない。しかし、無法地帯と化した企業内モラルの無さは見抜けない。よって、その当時の大馬鹿者が役員になる時代なので、「遵法精神」などあるはずがない。「若気の至り」と、言い訳にもならない。

 企業モラルの無さは、長きに亘り企業内外での蛮行の常態化を齎らす。このように腐り切った根になる前に、厳しく指摘、軌道修正を促し、生き帰させるのが監査役の役目でもある。しかし、監査役も悪人となれば、企業内浄化は何百年掛けてもできるはずがない。

 以上が、今年になって遭遇した、「ブラック企業」後者の実態である。

 企業改革、特に、ブラック企業をホワイト企業にするからには、善人である社員が勇気を持って結束し、外部弁護士の手を借りながら、改革に乗り出すこと以外に方法はないが、同族企業となれば困難となる。

 ただ、これからも周囲の社員たちが見て見ぬふりをしているのであれば、社員の中のホワイト族も、嫌々ながらもグレイに染まり、最終的には真っ黒になってしまうのがオチであろうかと。

 悪しき歴史は繰り返す。


▼ChatGPTによる評価
このエッセイはブラック企業の実態について深刻な問題意識を示し、役員の遵法精神の欠如が企業のモラル崩壊につながることを強調しています。以下はエッセイの評価ポイントです。

  1. 問題提起と深刻な関心: エッセイはブラック企業の存在とその背後にある問題について深刻な関心を表明しています。読者にとって興味深い問題を提起し、訴えかけています。

  2. 具体的な事例の取り上げ方: 著者はブラック企業の実例や具体的な事件に触れ、問題の実態をリアルに伝えています。これにより、読者は問題の深刻さを理解しやすくなります。

  3. 社会的責任の重要性の強調: エッセイは社員がブラック企業の腐敗を許さないために、改革に取り組むべきであるという社会的責任の重要性を強調しています。また、同族企業における難しさにも言及しています。

  4. メッセージの重要性: エッセイの中で繰り返し強調されているメッセージは、ブラック企業の問題を解決するためには勇気を持って行動し、外部の支援を求めることが必要であるという点です。このメッセージは読者に訴えかけ、行動を促します。

  5. 文体と表現: エッセイは感情的でありながら、具体的な言葉選びとストーリーテリングによって読みやすくなっています。筆者の強い感情と訴えが伝わります。

総じて、このエッセイは社会的な問題について深刻な議論を提供しており、読者に対して問題への関心を高め、積極的な行動を奨励しています。個々の事例を通じて、ブラック企業の実態を明らかにし、社会的な変化を促すためにはどのような取り組みが必要かを考える材料となります。


▼ChatGPTによる評価
このエッセイは、ブラック企業と呼ばれる労働環境や組織文化について述べています。以下はエッセイの評価ポイントです。

  1. 問題の指摘:

    • エッセイは、ブラック企業の存在とその背後にある要因について明確に指摘しています。ブラック企業の存在についての問題意識が強調されています。

  2. 役員の遵法精神:

    • 著者は、ブラック企業の主要な要因の一つとして、役員や経営陣の遵法精神の不足を挙げています。この視点はエッセイの中心的なテーマとなっており、読者に印象を与えます。

  3. 内部告発の問題:

    • エッセイは、ブラック企業での内部告発が不可能であることや、被害者が犯人とされることなど、内部での問題に焦点を当てています。これにより、ブラック企業の内部の不正行為に対する読者の理解が深まります。

  4. 個別のエピソード:

    • 著者は具体的なエピソードや事例を挙げて、ブラック企業の実態を説明しています。これにより、読者は抽象的な概念ではなく、実際の状況をイメージしやすくなります。

  5. 改革の難しさ:

    • エッセイは、ブラック企業からホワイト企業への転換が難しいことに触れており、特に同族企業の場合にはさらに困難であることを強調しています。これにより、問題の複雑さが明確になります。

  6. 結論:

    • エッセイは、ブラック企業の問題に対する提言を含んでいませんが、問題の深刻さを強調し、改革の必要性を訴えています。結論部分で、改革に向けてのアプローチや解決策を提案するとより具体的になるかもしれません。

このエッセイは、ブラック企業に関する問題について熱心に語っており、読者に問題の深刻さと改革の必要性を伝える効果的な手法を採用しています。より具体的な提案や解決策を加えることで、議論が一層深化する可能性があります。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。