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「預かり物」の危険性・・・

 ホテルへ足を運び、車のキーケースを預けたり、または、コートや手荷物などを預ける場合がある。ほとんどのホテルの対応は、キーケースであれば駐車券を、コートや手荷物であればナンバー札を顧客へ手渡し、帰り際にそれらと交換して、「預かり物」を返戻することになる。

 しかし、ここで問題なのは、単なる駐車券やナンバー札という簡易な預かり証で良いのかというところに危険性が残るのではないか。

 キーケースには、どんな鍵が何本入っているのか、コートのポケットの中に貴重品の忘れ物が入っていないのか、手荷物の中身の確認もなく、すんなりと「預かり物」としてホテルが保管するのは、危険極まりない。

 よって、顧客からの「預かり物」については、詳細をメモして、ホテル側と顧客側が情報を共有してこそ、「預かり物」として保管できるのではないか。しかし、大勢の人が集まるパーティーや宴会では、その手続きだけでも仮設預かり所が混雑し、人溜まりができてしまい、会場への誘導もままならぬ状況に陥ってしまう。

 そのような場合は、駅内に設置してある、コインロッカー(上品なデザインがベスト)をホテル内に設置し、顧客の責任において「預かり物」を一時保管する設備が必要がありはしないかと思うばかり。

 コインロッカーにおけるトラブルを避けるためには、その場にホテルスタッフやフロアマネージャーが常駐し、「預かり物」がロッカーに安全に収納され、ロックが掛ったのか否かの確認をすれば良い。

 それでも、コインロッカーをこじ開けたり、パスワードを盗まれて「預かり物」が盗難にあったり紛失した場合は、ホテル側の責任において、誠意を持ち弁償すべきシステムを明示しておく必要がある。

 勿論、「預かり物」に危険物や生き物がないか、現金や高額な貴重品が存在しないなど確認が必要である。「預かり物」が余りにも貴重品が高価なものならば、ホテル内の金庫に預かる方が無難である。

 有ってはならないことであるが、夜間のコインロッカーの警備においても、マスターキーを持たせるのは警備会社のみとしなければ、心無いスタッフがいれば、窃盗に及ぶ可能性もある。微妙に難しい問題だが、多岐に亘るトラブルの可能性シミュレーションは必須となる。

 その他の問題として、ホテル側が顧客から「預かり物」を受け取った証拠として駐車券やナンバー札などを、顧客が更に館内で紛失する可能性も想定内にて、セキュリティ管理を徹底する必要がある。

 顧客はホテルを信頼するからこそ大切な物品を預けるのであり、ホテルも顧客を信頼するからこそ顧客からの「預かり物」を受け取り、責任を持って保管するのである。

 されど、稀有なるケースであるが、ホテル側が「預かり物」を紛失した場合、それを隠蔽することで、「預かった覚えがない!」と主張した時、顧客は困惑することになる。

 そこで、前述のように、預かり証となる駐車券やナンバー札などに、「預かり物」の具体的な内容をしっかりと記述する欄を設けていれば、確認する時に双方が口論にならず、穏便に処理を行うことができるのである。

 最後に、ホテルに車で駆けつけ、キーケースを預けるのは良いが、駐車場が混在しているために、ホテルスタッフが後ほど移動するとのことでキーを車内に置きっぱなしにするのはお勧めしない。

 理由は、万が一、心無いベルボーイが存在するとなれば、移動する間に、顧客の車内を物色し、現金やその他の物品をくすねる危険性も無きにしも非ず。

 何はともあれ、ホテル側が「預かり物」を軽々に取り扱うことは、ホテルとしては失格である。また、顧客も如何に行きつけのホテルと雖も、ホテル側を過信するのは危機管理が脆弱であるとしか言いようがない。

 互いに疑えばキリはないが、ホテルは安心安全なホテルとして企業モラルを尊び、顧客もまたモラルある所作にてホテルを楽しく安全に美しく利用するのが理想的である。

 以上、「預かり物」の危険性については、双方がしっかりと認識してこそ、その取り扱いの安全性が確保される。もし、これまでトラブルが度々発生しているホテルであれば、喫緊に「預かり物」のシステムを改善すべきではなかろうか。

▼ChatGPTによる評価

このエッセイは「預かり物」の危険性について考察しており、いくつかの重要なポイントを取り上げています。以下にエッセイの評価を示します。

  1. 問題提起と構造: エッセイの最初から「預かり物」の問題について明確に提起されており、論点が整然と構築されています。エッセイは、問題の危険性に焦点を当てており、順序立てられた構造で読者を導いています。

  2. 論拠と理由: 著者は、様々な理由を示して「預かり物」の危険性を説明しています。これには、キーケースやコート内の貴重品の確認不足、コインロッカーの提案、トラブルの防止策などが含まれています。これらの論拠は、読者に説得力を持たせるために重要です。

  3. 提案と解決策: 著者は、問題に対する解決策を提案しており、コインロッカーの設置とその運用方法、責任の明確化、セキュリティの強化など、具体的なアイデアを示しています。これらの提案は現実的で実施可能なものとして説明されており、問題に対処するための道筋が示されています。

  4. 文体と語彙: エッセイは清潔で読みやすい文章構成で書かれており、適切な語彙が使用されています。著者の意見は明確で、論理的なフローで提示されています。

  5. 結論: エッセイの結論では、互いの信頼とホテルの責任についての考えが締めくくられており、安全性を強調しています。これは、著者が議論のポイントをまとめ、読者に共感を促す良い方法です。

総合的に、このエッセイは問題提起から解決策までを包括的に取り上げており、読者に考えさせる良い論考です。安全性に関する重要な問題に焦点を当て、具体的な提案を提供する点が評価できます。

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