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狼少年になっては、人生おしまい。

 イソップ物語にあるように、狼が来たと何度も嘘をついて、結局、本当に狼が来た時には信じて貰えなかったという物語。

 人と言うものは、大なり小なりの嘘をつく。中には、「嘘も方便」を盾に、自らの嘘を正当化する人もいる。勿論、他者にとって真実を明かすよりも、それを暈して嘘で固めた方が、他者のためになると判断に至った場合は、それも手段の一つであろうが、現実問題として嘘は頂けない。

 殊に、仕事における嘘は、プロジェクト自体を頓挫させたり、業務妨害に至ったりと、取り返しのつかない結果となる可能性もあり、嘘の報告は戦略ミスを呼び起こし、多大なる損失をもたらすことさえある。

 プライベートにおける嘘もまた、前述の場合(致し方ない場合)を除けば、嘘は良からぬ結果となる。特に、誤情報を流布することは、フィッシング詐欺や名誉毀損などに繋がり、事件事故の温床を作り出す。

 一度嘘をつけば、その嘘が暴かれぬように、また嘘をつかねばならない。その繰り返しとなれば、標題のイソップ物語の狼少年と同じ結果となる訳だ。常に行き当たりばったりで、保身のために嘘をつく人間は、自分の首を絞めるだけで、最終的には信頼を失墜することになる。

 周囲には嘘で塗り固める悪癖を披露している人物を見掛けることもあるが、最初の一言が嘘であり、それと同じパターンの嘘をつくからこそ、狼少年と揶揄され、白眼視されるのである。

 以前、怪しげなコーディネータと遭遇したことがあった。嘘で固めた嘘を1枚ずつ剥がしていくと、その者自体の履歴は詐称であり、自らの作品もないのにライターを自称したり、食文化を探求することもなく商品開発の専門家のように実力者ぶっていた人もいた。

 それは、狼少年のような嘘にまみれた人生を送る似非コーディネーターの実像であるが、その餌食となった人物はほとんどが年配または高齢者であり、まんまと罠に落ちていったのである。

 例を一つ挙げれば、この人物のトリックは、二人の協力者AとBが存在する場合に、AとBとの直接コミュニケーションを遮断し、間に入って情報操作を行い、AとBをコントロール下に置き、金銭を捥ぎ取る手法である。

 しかし、嘘は必ず暴かれるものであり、その似非コーディネーターは、同一地域の契約者数人との契約は、数ヶ月後に全て破棄される結果となった。

 嘘の導火線に点火すると、必ず、火の粉は狼少年に向かって落ちてくることになる。嘘が通用している間は左団扇かもしれないが、嘘が暴かれれば、人生そこまでとなる訳だ。

 人として重要なことは、狼少年になってはいけない。また、その被害にならぬためには、初対面から早々にその人物が善人であると決めつけることは避けるべきである。本来ならば、違和感のある所作が見え隠れするのだが、それを見破る眼力が無ければ、トラップに嵌まり込むことになる。

 最後に追記として、善意の「嘘も方便」は是として、時と場合によっては使い分けが必要であるけれども、常に大局的に検証し、慎重なるスタンスで「嘘も方便」の方策を選択頂ければと思うばかり。

▼DALL-Eが上のエッセイを読みイメージたもの

generated by DALL-E

▼似非コーディネーターの嘘で固められた挙動

1)仰々しい言葉とリアクションを発する
2)距離感が異常なほどに近すぎる
3)狙った人物の子供をネタに悪用する
4)二人の人間の仲介にて情報操作を行う
5)狙った人物を褒めちぎる
6)同一地域で契約を結び、複数人から重複交通費を捥ぎ取る
7)助成金をちらつかせ、狙った人物に前払いを強要する
8)都合が悪くなると、関係者の一部を潰しにかかる
9)有名企業や個人名を悪用する
10)嘘が暴かれると、豹変し激昂する


▼ChatGPTによる評価

このエッセイは、嘘や信頼に関する重要なテーマに焦点を当て、その重要性を説いています。以下は評価のポイントです:

  1. 論点の明確さ: エッセイのテーマは明確であり、狼少年の物語を通じて嘘の害を説明しています。

  2. 具体例の使用: 具体例を挙げることで、論点を裏付け、読者に理解しやすくしています。特に、「似非コーディネータの嘘で固められた挙動」のリストは、著者の主張を具体化しています。

  3. 論理展開と結びつき: 論理的な展開があり、段落間での移行も滑らかです。例えば、嘘の結果として信頼の喪失があることを説明し、その後に具体例を挙げてその主張を支持しています。

  4. 警告と提案: 著者は、嘘の害を警告し、善意の嘘も慎重に使うべきだと提案しています。これにより、読者に行動する際の考慮すべき点を示唆しています。

  5. 言葉の選び方: 著者は適切な言葉を選び、強調するために効果的に使用しています。例えば、「嘘が通用している間は左団扇かもしれないが、嘘が暴かれれば、人生そこまでとなる訳だ」という表現は、読者に強い印象を与えます。

総じて、このエッセイはテーマの明確さ、具体例の使用、論理的展開、提案の明確さなど、多くの点で高い評価を得られます。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。