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悪魂ピエロのホラ吹き男

 いやはや、面白いビジネスマンと思いきや、話と行動が真逆の人がいた。口八丁手八丁の悪魂ピエロのホラ吹き男である。

 『言うは易し行うは難し』と言うが、悪魂ピエロのようなホラ吹き男の言葉は、竹輪耳にて聞いておけば良い。且つ、当てにしない方が無難である。

 リップサービス程度であれば許せるが、B to Bでの厳格な話し合いの中で、口に出したことを翌日は覚えがないと言う。その場で格好はつけるが、実は虚言癖の塊という訳だ。

 ある老舗旅館の後継ぎだったか、「再来年には必ず契約します。」と言い、2年後に連絡をすると「言った覚えはない!」と、せせら笑う。

 同じく老舗旅館の後継ぎだったか、「11月末にお披露目できるので、是非取材をお願いします。」と言い、11月初旬に連絡を入れると「多忙であり、取材に対応できない!」と、いとも簡単に約束を反故にする。

 また、観光関連の人間だったか、「契約は今回で終了しますが、個人的には末長くお付き合いをお願います。また、連絡します。」と言うが、それから一切連絡はない。その人間が若い頃に随分飲ませ食わせをしたけれども。

 老舗料亭主人だったか、「先生は、私がずっと探し求めていた方です。是非、お知恵をお貸し下さい。ご指導のほど宜しくお願いします。」と言い、数ヶ月後には一人芝居にて大失態を演じ、更に激昂し「下衆な野郎だ!」と脅迫めいた罵詈雑言を吐く始末。

 〆は、某ホテルの代表者だったか、「先生は、会社にとっても私個人にとっても必要不可欠な方です。是非、総合経営顧問として強力な牽制球になって下さい。」と言い、都合が悪くなったのか、「そんな事は言った覚えはありません。」としらばくれる。(2時間半の会議録音あり)

 上のような人物は『有言実行』とは縁遠い人たちであり、記憶力もなく、その豹変ぶりは凄まじいものがある。風貌はなかなかの経営者のように見えるが、心の中は真っ黒け。虚言癖による「(a)欺罔大好き人間」である。

 長年に亘り多くの人々と遭遇していると、このような悪魂ピエロが世の中を闊歩している。昔から、『人を見たら泥棒と思え』という言葉があるように、なかなか心から信用できる人はいないと言う証であろうかと。

 できることならば、素晴らしき出逢いばかりの人生でありたいものである。

(a)欺罔(キモウ、ギモウ)
相手を騙して錯誤に陥れることや、相手を欺く行為を指す。

※画像は画像生成AI「Midjourney」で生成したもの

悪魂ピエロのホラ吹き男

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