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#040 【放射線終了後13日経過】味覚がちょっとだけ戻ってきた件について

2019年5月28日

味覚に若干の変化あり。食べてる物の味の違いを少しだけ感知できるようになってきた。でも単にリンゴとみかんの違いがわかる、というレベルの話で、従来のレベルで甘さや旨味が感じられるようになったわけではない。しかし今までは何を食べても同じ味(=苦い)しかなかったわけだから、それに比べれば大いなる一歩を踏み出したとも言える。

リンゴとみかんの味の違いなんて、わかって当たり前じゃねーか。そう思うかもしれない。俺もつい半年前まではそう思ってた。今の俺はそんな「当たり前」にすら手の届かないところでもがいているわけで、ようやく這い上がるための手がかりに指が引っ掛かったようなものかもしれない。

思うに俺の味覚障害には原因が3つあって、

1、口内炎の炎症による膿が味覚を妨害している(膿の味しかしない)
2、放射線や抗ガン剤による、味覚を感じる細胞(味蕾)の破壊
3、放射線によって唾液が出なくなることによる口腔内の乾燥

この3つの複合的な影響で食べ物の味がわからなくなっているのだと考えられる。

そのうち1、の口内炎の炎症は現在だいぶ収まってきている。まだ完治というのは程遠く、若干の吐き気や痰は出るのだけれど、少なくとも夜中に何度も吐き気に襲われて洗面所と寝室を往復することはなくなり、それだけでもだいぶ楽になった。
口の中が常に膿で満たされているような状況が改善され、これが原因で阻害されていた味覚悪化の影響が低下し、今回の若干の回復につながったのだと推測される。そうだ、こうやって少しずつとはいえ、俺の身体は元の状態に戻ろうとして確実に変化を繰り返しているのだ。

あとは美蕾の再生と唾液の分泌さえ改善されていけば味覚は十分取り戻すことができるはず。ただこの2つは完全に元に戻ることはないと言われている部分で、どこまで再生されるのかは分からない。しかし希望は見えている。たとえわずかでも望みをつなげていけるよう、諦めずに前に進んでいかなくてはならない。

嬉しくなってコンビニでシードルを購入。祝杯をあげようとしたのだけれど、口に含んだ途端にあまりのクソ不味さに吐き出しそうになった。結構好きな味で、ガンになる前はリピートしていた銘柄だっただけにショック。控えめな味だし、炭酸だし、アルコール度数も低めで回復期にちょうどいいと思ったんだけどな。軽く落ち込む。まだやっぱり当分は酒は飲めそうにないな。

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美味しい食べ物とか、子供達へのおみやげとか、少しでもハッピーな気持ちで治療を受ける足しにできれば嬉しいです。

嬉しいです!
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野田 力(Chikara Noda)

2児の父。産前産後の女性の身体を整えたり、整え方を教えたりするのがおしごと。2019年2月に中咽頭がんの告知を受ける。自分を見つめ直しながら癌を乗り越え、克服していく過程を綴っていけたらいいなと思います。

治療終了後

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