茅風 佑

短編小説を書きます。それを動画にします。

茅風 佑

短編小説を書きます。それを動画にします。

最近の記事

小夜

「君は僕の妻だったんだ」 彼女の両の眼は僕を映していなかった。 事実婚であったがために今まで面会ができずにいたと謝る。 虚ろな表情の彼女、小夜を僕たちの家に連れて帰った。 小夜は記憶を失っていた。 事件に巻き込まれ、そのショックで記憶がなくなってしまった。 まるで人形のようだった。 以前の姿と変わってしまったことに驚きを隠せない。 でもきっと乗り越えられる、そう思った。 家の中で立ち尽くす小夜を見かねて、ソファに座ることを促す。 小夜のためのマグカップに温

    • オダギリジョーみたいな香水

      毎月投稿がしたい。 そう胸に秘め、活動を始めたnote。 私は短編作品をnoteに投稿しています。 ではなぜ今回、作品を投稿しないのか。 前提として私の作り方は、 ①短編作品を文章で書く ②作品を音声化した動画作成 ③noteで文章をYouTubeで動画を投稿 なのですが動画作成に手間取り、残念ながら今月は作品が間に合わないのです。 それでも何か投稿したい。 そんな気持ちの月末。 最後まで足掻きたい。 そんなこともあり、今回は次の作品に登場する「香水」について紹

      • おはよう、起きたかな?

        「おはよう、起きたかな?」 「ああ、ごめん!いきなりでびっくりしたよね。 よしよし、もう大丈夫だよ。 君を害するものはいなくなった。」 「覚えているかな? 君は僕と会ったことがあるんだ。 君にとっては些細なことかもしれないんだけど、 いや、本当に些細なことなんだけど、 僕にとっては大事なことなんだ。」 「なんだか恥ずかしいな。 君はね、僕の帽子を拾ってくれたんだ。 僕は人と目を合わせるのが怖くて、いつも帽子を被っているんだ。 なんだけど、風が強い日に飛ばされちゃってね。

        • 周央サンゴがミューズになった

          一つの配信で周央サンゴさんがミューズになった 私はVTuberが好きで毎日、 配信や切り抜き(配信は長時間のものが多く、配信のなかの良い場面を切り抜いた短い動画が挙げられている)を見ています。 周央サンゴさんとは、にじさんじに所属しているVTuber(バーチャルYouTuber) 周央サンゴさんといえば 志摩スペイン村 志摩スペイン村への熱量で周央サンゴさんがテレビに取り上げられ、 周央サンゴ の名前が有名になりました。 そして何より、志摩スペイン村が一躍有名に