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【第165回】3月2日地区防災計画学会第10回大会(能登地震を受けた地区防災計画づくりの在り方)


質問 第10回大会のタイムスケジュールを教えてください。

概要

 ①地区防災計画学会第10回大会は3月2日(土)にオンライン開催
 ②個人報告、シンポジウム等のタイムスジュール確定
 ③詳細

解説

①地区防災計画学会第10回大会は3月2日(土)にオンライン開催

 地区防災計画学会第10回大会「地区防災計画制度施行10年を迎えて―能登地震を受けた地区防災計画づくりの在り方―」は、3月2日(土)にオンライン開催します。
 現在、参加者を募集中です(参加無料)。参加希望の方は、地区防災計画学会HPから申し込んでください。

お申し込みはこちら

②個人報告、シンポジウム等のタイムスジュール確定

 今年で10回目を迎える本大会は、室﨑益輝地区防災計画学会名誉会長(神戸大学名誉教授)の開会挨拶から始まり、午前から午後にかけて大学教員等による33本の個人報告が行われます。
 また、午後には、2本のシンポジウムが予定されています。
 そのうち、1本は、地区防災計画学会が実施している地区防災計画モデル事業の事例を踏まえて、地区防災計画制度施行10年を振り返ることになっています。
 残りの1本は、令和6年能登地震を受けて地区防災計画づくりの在り方について考察を行うものであり、被災したり、現地で支援活動を行った大学教員が登壇する予定です。
 個人報告の予稿(地区防災計画学会誌第29号)及びシンポジウムの基礎資料は以下から入手できます。
 なお、個人報告の予稿(地区防災計画学会誌第29号)は、会員及び連携会員の先生方には、2月下旬に無料で郵送されます。

③詳細

「地区防災計画制度施行10年を迎えて―能登地震を受けた地区防災計画づくりの在り方―」
概要
 2014年に地区防災計画制度が施行されて10年が経過しました。地区防災計画づくりは全国に広がり、人の暮らしに密着した領域から災害や防災に関する一つの「文化」が形成されつつあります。一方で、2024年1月1日の能登地震は、コミュニティ防災の在り方に大きな教訓を残しました。本大会では、地区防災計画制度施行10年を振り返りつつ、能登地震で被災した会員や、現地に支援に入った会員等にも登壇いただいて、能登地震を受けた地区防災計画づくりの在り方について議論を行います。

【プログラム】
総合司会 西田佳弘 地区防災計画学会理事
     坊農豊彦 同理事・事務局次長
     金 思穎 同理事・青年部長 
9:00   開会挨拶 室﨑益輝 地区防災計画学会名誉会長
          金井萬造 地区防災計画学会最高顧問

9:15~12:10   個人報告①
セッション1 司会 澤田雅浩(兵庫県県立大学)
①竹之内健介(香川大学)ほか「コミュニティ防災を巡る最適化防災と生活防災の議論」
②東善朗(岐阜大学)「地区防災にゲーミフィケーションを用いる意義について―人集め/意識向上/行動促進/活動積極化―」
③矢守克也ほか(京都大学)「防災×脱炭素×福祉」による地区防災計画の推進」
④田中隆文(名古屋大学)ほか「長野県泰阜村三耕地地区における地区防災計画の策定」

セッション2 司会 磯打千雅子(香川大学)
⑤杉山高志ほか(九州大学)「生成 AI を用いた地区防災計画の可能性の検討」
⑥大山武人ほか(大阪公立大学)「地区防災計画に関連した活動における情報共有の新たな発想「防災のシェア」の提案とその効果―3地区をつないだリモートワークショップについての考察から―」
⑦伊藤弘人(東北医科薬科大学)ほか「事前復興からみた地区防災計画と医療」
⑧和藥真理子ほか(大阪公立大学)「集合住宅における災害時物資運搬を想定した図上訓練の考案」

セッション3 司会 林 秀弥(名古屋大学)
⑨金思穎(専修大学)ほか「コロナ後のコミュニティ防災に関する考察―地区防災計画制度施行10年を受けて―」
⑩布施匡章(近畿大学)ほか「コロナ後のコミュニティと防災活動の関係―参加者アンケート調査より―」
⑪竹中篤(一般財団法人関西情報センター)「支援側から見た地区防災計画制度10年の歩み―次の10年に向けて―」
⑫中世古二生(岐阜県立看護大学)「災害文化から「地区防災計画」を考える―津波常襲地域の三重県大紀町錦地区―」

セッション4 司会 矢守克也(京都大学)
⑬原裕樹(公益財団法人味の素ファンデーション)ほか「「食」を通して支援の担い手を拡げ、地域コミュニティを活性化させる工夫を考える」
⑭小山真紀(岐阜大学)ほか「地区防災計画の特徴分析―計画作成を促進するために―」
⑮大本航ほか(九州大学)「参加型デザインが地区防災計画の実践に与える影響―高知県黒潮町錦野地区における横断幕制作を例として―」
⑯湯井恵美子(福祉防災コミュニティ協会)ほか「地区防災計画における個別避難計画の位置づけに関する考察―吹田市の個別避難計画策定プロセスから―」

セッション5 司会 生田英輔(大阪公立大学)
⑰髙木朗義(岐阜大学)ほか「『アプリ減災教室』を用いた非専門家による災害への備え促進―岐阜大学生が身近な人の災害への備えを促進した事例に基づいて―」
⑱黒澤宗一郎ほか(京都大学)「歴史災害の記録を活用した防災学習教材の検討」
⑲田中耕司(大阪工業大学)ほか「生活防災の概念からスタートした地区防災活動の進展に関する考察―紀宝町鮒田地区の地区防災の振り返り―」
⑳保田真理ほか (東北大学)「地区防災計画作成を見据えた女性のワークショップ―活動組織と年間活動計画に注目して―」

セッション6 司会 加藤孝明(東京大学)
㉑李旉昕(茨城大学)ほか「地域防災における住民と専門家の関係性の検討―台湾の自主防災組織の育成を事例に―」
㉒梁梓超ほか(九州大学)「地域と学校が連携した防災教育の日中比較」
㉓中野元太(京都大学)ほか「在留外国人との防災の場づくり―共生社会を目指して―」
㉔北村弥生(長野保健医療大学)「町会の活動における個別避難計画作成と要配慮者支援―災害時避難行動要支援者名簿を契機にした地区防災計画作成の2年目の試み―」

13:00~14:05  個人報告②
セッション7 司会 竹之内健介(香川大学)

㉕澤田雅浩(兵庫県立大学)ほか「大規模マンションにおける耐震補強工事の実現プロセス―神戸市中央区港島地区での取り組みから―」
㉖浅野幸子(早稲田大学)「緑ヶ丘西地区(千葉県八千代市)の地区防災計画の特徴と意義」
㉗生田英輔(大阪公立大学)ほか「小学校PTA活動を起点とした地域防災活動の展開と地区防災計画改定」
㉘田中穂乃香ほか(京都大学)「黒潮町における聴覚障がい者の個別避難計画の作成―夜間の情報伝達と大規模避難訓練での情報保障に着目して―」

セッション8 司会田中隆文(名古屋大学)
㉙磯打千雅子(香川大学)「地区防災計画における想定未来と共助が生み出す空間的効果に関する考察」
㉚大平真弓(応用地質株式会社)ほか「継続的な地域防災活動を支える人材育成と活動事例に関する考察―阿見町における地区防災計画作成の取組から―」
㉛林秀弥(名古屋大学)「令和6年能登半島地震における緊急人命救助を目的とした安否不明者の位置情報検索の役割とその課題」
㉜西澤雅道(元福岡大学)「地区防災計画制度10年を振り返って―地区防災計画ガイドラインからモデル事業まで―」
㉝山中晶一(高知市役所)「「立場や地域を超えた連携・協働のマインドと行動力」による平時の課題解決と地区防災計画」

14:05~14:30
説話「地区防災計画制度施行10年を迎えて」 室﨑益輝 神戸大学名誉教授


14:30~15:30
シンポジウム①「地区防災計画制度施行10年を迎えて―23年度モデル地区の状況―」

 2023年度地区防災計画モデル事業の6地区の事例を踏まえて、地区防災計画制度施行10年を振り返りつつ議論を行う。
 磯打千雅子 香川大学准教授
 金 思穎  専修大学兼任講師
 田中耕司  大阪工業大学特定研究員
 田中隆文  名古屋大学准教授
 中世古二生 岐阜県立看護大学非常勤講師
 西澤雅道  元福岡大学准教授

15:40~16:40
シンポジウム②「能登地震を受けた地区防災計画づくりの在り方」

 2024年1月1日に発生した能登地震での災害対策状況を踏まえつつ、地区防災計画づくりの在り方について議論を行う。
 室﨑益輝 神戸大学名誉教授
 加藤孝明 東京大学教授 
 布施匡章 近畿大学教授
 林 秀弥 名古屋大学教授
 矢守克也 京都大学教授

16:40~17:00 学会賞表彰
【論文賞】
 浅野幸子(早稲田大学)・福冨真子・谷村景弓・公文資子(こうち減災女子部)・梅原朋美・町田友里・稲田佳奈・神原咲子(高知県立大学)
 「地区防災計画策定プロセスにおける多様性・社会包摂の視点の標準的な導入可能性の検討―高知市および潮江南地区での取り組み事例から―」
 『地区防災計画学会誌』第25号掲載
【奨励賞】
 近藤誠司・小山倫史・森本将吾(関西大学)
 「防災事業における外部変数に関する基礎的考察―福井市高須集落における避難計画策定プロジェクトを例に―」
 『地区防災計画学会誌』第28号掲載
【功労賞】
 竹中 篤(一般財団法人関西情報センター)

(以下、正会員限定)
17:05~17:20 総会
17:20~17:25 閉会挨拶

 矢守克也 地区防災計画学会会長


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