運転が嫌いだけど

特に雨の日の朝の運転は最悪だ。
いろんなところからカッパを着た自転車が飛び出してくる、傘を差したちびっ子たちが狭い道をトコトコ歩いている。全方位に目を向けながらの運転はもはやストレスの他ない。梅雨に入りまたやってきたかこのストレスフルな季節…とウンザリしている。

私は歩行者に優しいドライバーなので(何よりもしも引っ掛けでもするなら人生終わりと思っている)狭い道、歩行者の横を通る時はものすごくスピードを落とす。しかし大体のドライバーはそんなのお構い無しなので、早く行けとばかりにベタ付けしてくる。軽自動車のババアとくればなおさらその率は高くなる。黒塗りの車でコワモテにはやらないくせになぁとため息が出ちゃう。
そもそもみんな歩行者側になることはないのだろうか。スレスレをスピード出して通られる恐怖を感じないのだろうか。

まぁそんなこんな運転が嫌いな私なので、スピードを出さずに済む渋滞が結構好きだ。

好きな曲をかけ、飲み物とちょっとしたおやつをバッグからゴソゴソと取り出し、ちっとも進まない車列の狭い車内でモグモグしていると緊張が緩む。まさにほっと一息。

最近は若い頃聴いていた「渡辺美里」の曲を思い出し再燃。「サマータイムブルース」「すき」「夏が来た!」等々聞きながら、経験もしていない甘酸っぱい青春のノスタルジーに浸りながらトッポをモグモグ。最高。

朝一番の冷えたホームの静けさなんて感じたことないのに。「夏休みには帰ってこいよ」と書かれた暑中見舞いなんてもらったことないのに。服のまま海にダイブしてキスしたことなんてないのに。キュンキュンする。気持ちは一気に10代だ。ゲジゲジ眉毛で伸ばした髪がどうやっても卑弥呼さまー!「ハロー!サンシャイン!」と書かれたクソダサいTシャツを愛用していた私にそんな青春は無かったのだ。なのに美里ちゃんの歌詞、人類に共通するセンチメンタル、ノスタルジー。不思議。

そんなこんなで運転は嫌いだけど、渋滞の有効活用はしっかり出来ているせいでどうにか運転を続けている。さて明日のおやつは何にしようかな。

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