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声を出して、心を開放させよう!

もうすぐマスクが解禁になりますね。コロナで強いられてきたことが少しずつ解除されてくるようですが、3年間のマスク生活はすっかり日常化され、外す行為が今度はストレスになることもありそうです。

特に小さな子どもは物心ついたころには、周りはマスク着用した人たちに囲まれ育っていますから、外した生活のほうが違和感をもつでしょう。マスクを外すことに抵抗があるのは、大人よりも意外に子どもたちの方が多いかもしれません。

異常だったマスク着用が日常化され、日常が変わればそれが異常になる。もはや何が普通の日常かわからなくなっています。

だからこそ、これからは以前よりも自分で考え自分で決めた行動をしていかなければ、周りの情報に振り回されるばかりです。チャイルドケアは、知識を知ることや覚えることだけを学びとはせずに、行動すること、考える「知覚動考」をスローガンにしています。「考えて動く」ということが生きていくうえではとても重要だからです。

言われたから、みんながやっているからと周りに流されて依存していては、不安や恐ればかりが増えていきます。私たちの情報社会でよく言われているのは、一日に情報量は江戸時代の一年分、平安時代の一生分と言われています。

大量の情報を処理できなければ、考える力も衰えていくのは当たり前です。またマスク生活で人との対面や会話が減り、アウトプットする機会も減っているので、頭の中は今まで以上にパンク状態です。マスクなしの生活に戻ったら、上手にアウトプットしていくことを始めてみましょう。


アプトプットは、声に出すところから

アウトプットの言葉の意味としては、主として、出力する、発信する、生み出すということですが、自分の知識やスキルに向けて使います。ここでは難しいことではなく、自分の内面にあるものを出していくことも含めたいと思います。

まず、気持ちを声に出すということ。声を出すことに抵抗があったり、抑えてきたりしたので、気持ちを声に出して吐き出すことが上手にできなくなっているようです。

ひとり暮らしで、リモート生活をしている方は、1日誰ともしゃべらなかった日があることも珍しくないので、しまいには声に出すことがわからなくなってしまったというようなこともあります。

仕事のやりとりは、チャットを使えば声に出す必要はないからです。私たち人間に与えられた「声」をだして会話するコミュニケーションが退化しているのです。

また、今までの子育ての中で当たり前にあった「読み聞かせ」や「音読」も減っています。読み聞かせや音読は、五感を刺激しつつ、気持ちを声にのせて吐き出す作業だったので、気持ちを安定させる作用もあったのです。

私たちは3年間の間で失ったものを忘れないように、そして退化している力を再び活性できるよう工夫が必要です。小さなお子さんがいるご家庭なら、ぜひ読み聞かせを復活させてください。

文字の読めるお子さんであれば、声を出して読むことをさせてあげてください。私も良く子どもに音読をさせていて、いつの間にか暗記して暗唱できるようになっていました。20年以上も経っていても、いまだに暗唱できているんですね。親子で掛け合いのように一フレーズごと交互に言い合うこともいまだにできます。懐かしくもあり、私たち親子の特別なコミュニケーション方法です。

声の出し方は日々変わります。そこで体調や心情の変化にも気づくことがあります。声は、ただの「音」ではなく、「波動」なんです。だから心身の状態がわかるんです。

私が子どもの時に通っていた塾では、必ずあいさつ代わりに暗唱した詩を読み上げてから学習に取り組むという習慣がありました。全部暗唱できないと肝心な学習に進めないんです。

宮沢賢治の「雨ニモマケズ」は、必死に覚えたので、やっぱり今でも暗唱できます。ただ黙々と暗記するよりも声に出して読みあげることで、体が覚えているんでしょう。声に出して覚えることはとても良いと思います。


声を出すときは、「母音」を意識しましょう

日本語は、母音を主体にしたもので、世界的にみてもそういう言語はあまりないそう。母音を主体とする音声はやわらかく、癒し効果があるとも言われています。

発生練習には母音である「あ・い・う・え・お」の母音を使いますが、歌を歌う時に母音の発音はとても重要で母音を使うことで喉周りの喉頭筋が鍛えられるだけではなく、あご、舌なども鍛えられるため、上手に声が出るようになります。

また母音を響かせて行う瞑想などもあります。母音には様々な効果があります。言葉を発するときにただ音として言葉を発するのではなく、母音を意識して言葉を出すと、柔らかく聞きやすくなります。

母音を意識した発言をするためには、早口ではできません。自然にゆっくりとしたリズムになります。だから発言した側もそれを聞く側も優しい気持ちになるのだと思います。

読み聞かせも音読もゆっくりと母音を意識してみると、その行為が癒しにつながることを体験できると思います。

マスクを外して、ゆっくりとした会話を楽しむ時間を作ってください。恐れを取り払って、興味と可能性をもって、会話を楽しんでください。おしゃべり上手はセラピーと同じです。不足しがちがったおしゃべりと笑顔を存分に楽しんでいきましょう。

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チャイルドケア共育協会本部講師 松本美佳
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