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見たものの感想とか

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型の有る・無し(『犬王』についての辛口感想)

犬王を見た。アニメーションへの感動3割、共感性羞恥7割で湯浅監督のファンでありながら演劇・音楽のオタク的にはかなりキツいと言わざるを得なかった…。 古典って、そんなに悪し様に言われるもの…?  (以下、犬王に対しての辛口感想です。結構否定的なのでお気をつけて。ネタバレもしてます。) やりたい事はわかるのだ。『持たざるものたち』が『古典からの反抗』『成り上がり』としての『ロックミュージカル』というのは音楽史的な側面を鑑みてもある程度自然な流れだろうと思うし、チョイスされた

式波・アスカ・ラングレーに過去のわたしの救済を見る

※『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』のネタバレを含みます。 ※特に考察をしているわけではない、オタクの繰り言です。 エヴァンゲリオンをご覧になったことはあるだろうか。 私はアラサーで直撃世代よりかは少し下の世代にあたるのだが、地味に地上波放送を見ていた記憶がある。もちろん、難解を極めるストーリーを理解できていたわけではない。当時ロボットのかっこよさに目覚めたてだった私は、とにかくロボットや宇宙船が出てくるアニメを片っ端から見ていた。少し後になるが、『COWBOY BE

言語野直列つなぎの民に『波よ聞いてくれ』をおすすめしたい

私はノリと勢いで生きている。喋ることも不得意ではない。ただ、基本的に『分かる人がわかればいいやろ』というスタンスかつ、めちゃくちゃせっかちなので、段階を踏まずに喋る癖がある。共通言語を持たない人にとっては言ってることが飛び飛びになる壊れたレコードみたいに見えると思う。が、個人的にこれはある程度必要な”ふるい”だと思っている節がある。手っ取り早く共通言語のある人間を見分けるために。 ただし、社会生活を営む上ではこれをやりすぎることはおススメしない。よっぽど上にいかない限り、仕事