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しりとり俳句(99)

こんにちは。

関東ではもう桜が散り始めました。

少し寂しさもありますが、
それはそれで綺麗なので、
貴重な季節の一部も楽しみます✨

さて、今週のしりとり俳句は
謎のパン屋シリーズがあります。

こちらの続きからどうぞ。

「さち・ちり・しの・しりとり俳句・二年目ルール」
☆順番=ちり→しの→さち
☆下五・下二字、または一字でしりとり
☆下五「かな・けり・にけり・たり・たる・なり・よ」などで終わる場合は、その前の二文字(もしくは一文字)から始める
(季語のあとの、さ=幸、ち=ちり、し=紫乃)

第99回は、4/8~4/14(2069~2089)全21句

2069 制服の袖やや長し花曇
       花曇(晩春)ち

2070 盛り過ぎの給食の皿一年生
       一年生(晩春)し

2071 制服のリボンの紺へ桜かな
       桜(晩春)さ

2072 くらぶれば友とおなじ背青きふむ
       青き踏む(晩春)ち

2073 麦青む明日開店の食パン屋*
       麦青む(晩春)し

2074 焼き立てを知らせるパン屋春の風*
       春の風(三春)さ

2075 風光るパン屋より佳き紙ぶくろ*
       風光る(三春)ち

2076 クローバの上に広ぐる楽譜かな
       クローバ(晩春)し

2077 風船の赤が最初に無くなりぬ
       風船(三春)さ

2078 塗りかへる外壁の色ほのぬくし
       ぬくし(三春)ち

2079 句集へと沈丁花の香うつりけり
       沈丁花(三春)し

2080 リクエスト鶯笛で吹きくれし
       鶯笛(初春)さ

2081 白詰草さつと冠編みくれし
       白詰草(晩春)ち

2082 シクラメン窓に寄り添ふ老夫婦
       シクラメン(三春)し

2083 振り回す風船しかと付いてゆく
       風船(三春)さ

2084 ゆくゆくは立派な和菓子蓬摘む
       蓬摘む(三春)ち

2085 ムニエルの粉をはたくや春夕焼
       春夕焼(三春)し

2086 玄関を風船少し低くして
       風船(三春)さ

2087 市電乗りついでゆきをり芝桜
       芝桜(晩春)ち

2088 クラス替へ気になる夜更け春休
       春休(仲春)し

2089 隅々を見渡す校舎春の朝
       春の朝(三春)さ


以上です。
いかがでしたでしょうか。

気になる句などありましたら
教えてくださると励みになります😊


さて、最近ですが、
昔の俳人さんの句集を読んでいます。

つい先日読んだ杉田久女さんも
以前読んだ高浜虚子さんも、
身近なことを詠まれていました。

こんなことを詠んでいいの?
と思うような本当に何気ない日常です。

それは今読んでも古く感じさせず、
生活やオリジナリティが見え、
共感もできる句で、面白いのです。

純粋にすごいと思いました✨

忙しく生活をしていると
日々の何気ない句材が
どんどん流れて行ってしまいます。

どうしたらそこに気がつけるのかな…

と結論も出ないまま、
ぼんやり考えていました。


今週も読んでくださった方、
ありがとうございます。

では、また次のしりとり俳句で👋


続きはこちら


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