ユタカB

詩など

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最近の記事

今度は村井さんが居なくなる 何もかも記憶ですらなくなる

    • なんかもうどうでもいいな。さくらとか。

      • 【詩】outline

        人が人であるためのこと。人が人の輪郭を保つために何が必要なんだろうかと思う。例えば、見えないだけで、さも其処に居るかのように、振る舞えてしまえる文字みたいに。其処にはもう居ないのに。上から流れてくだけの川面、束ねられた文字の中に紛れ込む彼らが、誰かに向けて語りかけていても、それは本人でさえ気づいてはいないのだろうし、間違って、違う誰かの心に響いたとしても、それは既に思い出なのだとそう思う。彼、彼女らの指先から離れたその時から、時間が無くなってしまう。例えば、「逢いたい」という

        • 【詩】C200

        今度は村井さんが居なくなる 何もかも記憶ですらなくなる

          【詩】「夕暮れにあなたの名前を見つけて心臓の音を記そうと思った」

          【詩】「夕暮れにあなたの名前を見つけて心臓の音を記そうと思った」

          【詩】円弧

          目を閉じて眠る 夢のように 不意に私の右側が明るく 輝く 夢だから 目を開ける カーテンが揺れる 風など吹いていないのに 真っ白のカーテン きっと 流れ星だった 畳の中へ消えて とっても会いたかったよ 午前二時の幻影 探した陰影 ヒトのカタチ 輪郭線の中に動いている ハート 心臓のカタチ 血が溢れている 私の血が触れている 溶け合って 輪郭線のとおりに なぞらえる 接吻 爪先から腿を伝い 臍からふたつの乳房へ 美しい鎖骨と 二の腕 指先 そして 瞳に あの日に初めて視た その

          【詩】円弧

          【詩】マボロシノモリ

          【詩】マボロシノモリ

          【詩】ambient

          【詩】ambient

          【詩】切れないと書いて切ない

          【詩】切れないと書いて切ない

          糸が解けたら結べばいいと思う 糸が切れたら結べばいい もしかすると 前より近くなるかも知れないから

          糸が解けたら結べばいいと思う 糸が切れたら結べばいい もしかすると 前より近くなるかも知れないから

          感傷的になるよりも、緩衝材的なものになりたい。例えば、サイレンサー代わりの枕みたいな。

          感傷的になるよりも、緩衝材的なものになりたい。例えば、サイレンサー代わりの枕みたいな。

          【詩】INK

          ヒスノイズのサーッて音の間に感情があって、あの時のカセットテープには何も記録されないまま。タイムラインに流れるテクノの入った青いカセットテープを眺めています。

          【詩】INK

          【詩】数式

          球面は一定の距離を保つ点の集まりであるのなら、此処からはこう、其処からはこう、と鋲を打つことの美しさかも知れない。近づくことの、触れてはいけないものの、哀れ。少しずつ小さくなってしまう球体に映る光は掌に隠れてしまうほどだろうか。瞳に映る、とても、とても小さな光は。

          【詩】数式

          最近、全然書いてない。書けないが正しいか。書くって何だっけって。Xに書けるような短いのばかりで詰みました。何処かの詩人が毎日3篇書きなさいって言ってた。形にならなくても書かないとな。

          最近、全然書いてない。書けないが正しいか。書くって何だっけって。Xに書けるような短いのばかりで詰みました。何処かの詩人が毎日3篇書きなさいって言ってた。形にならなくても書かないとな。

          出逢う。

          アメリカの詩人ルイズ・グリュック。彼女を知ったのは2023年、彼女の亡くなった秋の日。その日、フォローしていた海外の詩人達が皆揃って、彼女の死を忌んでいた。その日、彼女の名前を見なかった時間はなかった。そして、それから何日も経った年の暮れ、立ち寄ったジュンク堂の詩歌のコーナーでひっそりと佇むそれを手に取った。 野中美峰さんが翻訳されたことは、Xで知った。この詩集は1996年作。彼女は2ヶ月でこの詩集を書き上げたらしい。ただし、それ以前の2年間、彼女は詩を書けなかったのだそう

          出逢う。

          【詩】What we got

          何を 得たのだろう 何を 学んだのだろう 何を 伝え 何を 伝えられなかったんだろう あの日から 何を ーーーーーーーーーーー 誰にでもあるだろう「あの日」 思い出したくない「あの日」と 忘れたくない「あの日」と 忘れてしまいたい「あの日」の 記憶も朝に溺れてしまう 夜に飲み込まれてしまう ない混ぜになってしまう 感情を棄てられないから 人は泣いてしまうのだと そう思う

          【詩】What we got