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#3 ロシアはウラジオストクにて人生初海外初ストリートライブ!

2015年5月12日



今日はいよいよロシアのウラジオストクに着く。




船から何かが見えたのか部屋を出ていたアントンが興奮し俺の手を引っ張った。


 

船の甲板に出るとそこには幾つもの島々。





これは多分北方領土かな。わからないが恐らくそうだろう。



アントンに島を指差しジャパン?と聞いて見ると返事をしない。



ロシア?と聞いて見るとイエス!と大きな声で答えた。





この島々には様々な問題があるんだろうが今はそんな事は関係ない。



島を指差し凄いやろ!?と教えてくれるアントンの目は純粋そのものだった。



時間が経ちウラジオストクに到着。アントンとはここでお別れ。



アントン!!大きなったらギター担いで日本来いよ!!



ロシアの入国審査。



順番待ちをしている俺らに割り込んで来た酔っ払いのロシア人は何か俺らに文句を言って絡んで来た。



目を逸らし難を逃れた。。



ロシア人こっわ…てかデカ過ぎるやろ…
何も悪い事して無いのに絡んで来んなよ…



少し気持ちが萎え、ミツとお互いを落ち着けあうように話した。



少し手間取ったが無事入国審査を終え、ホテルに向かった。



ホテルに到着。ホッと胸を撫で下ろす。



今日はお互いバスキングをやると決めている。(海外ではストーリートライブの事をバスキングと言うらしい)



話し合った結果別々の場所でやる事に。



先行くわー!と部屋を出たが心臓はバクバク。ホンマに歌えるやろか…



港からホテルに向かう途中にここにしようと決めていた場所に向かう。



近ずくにつれどんどん緊張が増す。あー!日本に居る彼女!俺に勇気くれー!と首元にある指輪を握りしめた。



譜面立てを立て楽譜を開き、ギターをチューニング、その様子を不思議そうにみんなが見てくる。



ええい!もうやってまえ!!



上を向いて歩こう思い切り歌った。



少し緊張がほぐれ二曲目。その時!チャリーン!やった!入った!センキュー!と大きな声でお礼を言った。





ちなみにこのおばちゃんは絡んで来ただけです。笑



硬貨が入る度に喉が開き、声が出てくるのが自分でわかった。



掃除のおじさんが何度も見てくるので、止められるかなと思っていたら笑顔でビューティホォー!と言ってくれた。



嬉しかった。



が、人通りが一気になくなった上に、寒さに負けて一時間もしない内にお終い。ギターを担ぎ帰ろうとした時、隣のベンチで聞いてくれていたのか、おばあちゃんが俺の手を開き30ルーブルを渡してくれ俺の手を優しく閉じた。



おばあちゃんの目が息子を見るような優しい目をしていて少し泣きそうになりながらセンキュー!センキュー!と何度も繰り返す俺に、いいのよっとニコッと笑顔を見せてくれた。



ホテルに戻って稼げたお金を数える。





84.5ルーブル。瓶ビール一本を買えるぐらい。



いや正直満足!今日は金額じゃない。一人でバスキングを出来た事、少なからずお金を稼げた事は確実に自信に繋がった。



と同時に反省点も沢山見つかった。



とにかくまずレパートリーを増やさなな。。



少し時間が経ちミツも帰ってきたので晩御飯を食べる事に。



インスタントラーメンを作ろうと日本から持って来たトラベルクッカーを暖めているとトラブル発生。



パン!!っと大きな音を立てた。



電圧の切り替えを忘れたせいで恐らくショート。





えぐいって…



義充のクッカーを借りてうまかっちゃんをたいらげた。



インスタントラーメンでは足らず義充が美味そうな匂いのするケバブ屋さんを見つけたという事で買いに行く事に。



店主のおじさんが俺らにチャイニーズ?と聞いてき来た。



俺らは声を揃えてジャパニーズ!と言うと、イェーイ!たけし~!おしーん!と笑顔で言ってきた。



俺らも笑顔でイエス!イエス!と答えた。



人の笑顔が心に安心をもたらす。



店主のおじさんはウズベキスタンから来てロシアでケバブを売っているんだと言っていた。





激ウマ!野菜も新鮮でピリ辛のソースがいいアクセントに!



日本語でうまーーーい!!と言うとおじさんは笑顔で親指を立てた。



俺らも返すように親指を立てた。



ホテルに戻ってからミツと今日あった事、思った事を色々話した。



人に話す事によって心と頭が整理されていくのがわかった。



ひと段落して二人でイマジンを練習する事に。



ロシアの端っこで日本人二人がイマジンを歌う。



この不思議でロマンチックな夜にビールで乾杯だ。



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