見出し画像

フェイクに踊らされないで

言いたいことを言ってしまってごめんなさい、と常に思います。ですが、この事は書かずにはいられないのです、とも思います。

それはきっと、これを読んでくださる方々への免罪符でもありますし、言葉は自分に返ってくるものですから。どんなふうに帰ってきても、自分の発信は自分で受け止めるという気持ちでもあるのです。



新しいウイルスがもたらしたのは死への恐怖や経済への影響、人との断絶だけではございません。

残念ながら、人々がいかに情報を選ぶ能力がないかということを露呈してしまいました。

まだ完全に特定されていないウイルスの出所から始まり、マスクが高値で販売されるために中国の人に大量購入されているというかもしれない論から、

ウイルスから逃げ、日本の医療費を踏み倒しているという何の根拠もない噂話まで。

それに乗っかるように、普段は何も口を開かない人々が寄ってたかって隣国を嫌いだという。

症状がなくても、来るなという。

インフルエンサーを自覚し、普段は仮想通貨を取り扱うアカウントがいきなり何の信憑性もない噂に足らぬ話をリツイートした瞬間にものすごい数で広がってゆく。

こういう時期にこそ、自分が住う地域、国のネットリテラシーの体力が測られます。この意味での体力とは、正しい情報を選び取る力、裏付けがないものや怪しいものを選ばない力と同義でしょう。

本能で騒ぎ立てるのではなく、如何に理知を集積し、理性的に対処するかということでありましょう。

数年前からフェイクニュースの存在はゆっくりと、でも確実に知られることとなりました。フェイクニュースこそ拡散されやすいので、個人個人のリテラシーを上げることが求められていることも常に言われています。酷いものは処罰の対象にまであげられるようになりました。

それでもまだ、こんなに怪しいニュースを信じたまま議論が展開されている。

特に隣国の中国とは経済的に依存し合っているのです。どんなに体制が違い、理解が難しい何かがあろうと、経済的に切ることなどできない。事実であればきちんと拡散されるべきですが、ここで、不安ばかり煽る内容が長い間拡散され続ける事は、ボディーブローの様にじわじわと日本の経済に影響を与えるのです。

もちろんこの国だけではなく、フランスなどでもアジア人というだけで一緒くたにされ差別を受けるケースが一気に増えているといいます。


言葉で人は操れる。それを自覚してか、素知らぬフリをしているのか。フェイクニュースを拡散する人がこうも多いことは、羞恥に値します。私たちはこんなにも正しい情報を選ぶ能力などありませんと、自ら発信している様なものであるからです。

一体いつまでこんな状況を続けなければいけないのでしょうか。

国と国との関係は切れません。経済で回っている以上、依存しているのと変わりありません。それでも何かあるとこんな状況になるなんて、金銭では依存しているけど、裏でいがみあっている夫婦みたいなのと変わりないじゃありませんか。

正しい情報がどれか定かではない時、ただできる事はまずは静観し、信頼に足りる公式のニュースを見て事実を把握し、隣国の人々の無事を祈る。これだけではないのでしょうか。




いつもありがとうございます。 頂いたサポートは、半分は新たなインプットに、半分は本当に素晴らしいNOTEを書くクリエイターさんへのサポートという形で循環させて頂いています。