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友達の展示を見て思ったことを適当に書く

この前、友達の二人展示を見に行った。友達は二人とも、美大の同級生だ。彼女たちは、大学卒業後、画家業を続けていた。

展示の会場は、私鉄の駅から徒歩の一軒家だった。急行が止まらない駅だ。ギャラリーは、アトリエと兼用になっており、住宅街にあった。外観は地元になじむ料亭のよう。

展示は、基本的には絵の展示だった。

展示の雰囲気はよかった。なんというか、色の魅力があった。作品は具象と抽象の狭間にあって、鑑賞者の解釈が広がる一方、少し難解だった。

私はあまり、絵を鑑賞するときに、絵の中身を見ていないかもしれない。すごく表面的なものを見ている。

何が描かれているか、よりも
どう描かれているか
を見てしまう。

どう描かれているかを見ると、わりとなんでも楽しめるが、絵を描かない人は、何が描かれているかに注目する方が多いだろう。絵を描かない人にとっては、具象以外は、難解だ。

展示の絵は、売られていた。私には正直、絵の値段が安いのか高いのかわからない。事務的に考えれば、材料費、作業時間、展示会場費用に利益を上乗せする必要がある。彼女たちは絵を売った後に、また次の作品を描くために、材料を購入するだろう。何かを続けるには、お金がかかる。


最後に、「絵の展示の目的はなんだろう」と考えた。

展示に関して、売ることが目的なら、より多くの人を集客した方がよいと思う。急行が止まらない私鉄の駅よりも、ターミナル駅から近いギャラリーの方がよいだろう。

でも展示が純粋な自己表現であるならば、一番自分がふさわしいと思う場所がよい。山の上とかでもいいわけだ。搬入が大変だし、集客も難しいけれど。


今はインターネットや印刷物でたくさんの絵を見られる時代だけれど、展示は作品とされる物質と同じ空間にいられるのが特徴であり、魅力だ。同じ空間まで行くのが、なかなか面倒くさいけど、行くとそれなりに楽しいんだよな。


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