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【ゼミ活動紹介】安斎ゼミが博報堂キャリジョ研と女子大生のSNS実態調査を実施(2021年度)

安斎ゼミでは2021年度に博報堂キャリジョ研と協力して、女子大生のSNS実態調査を実施しました。

博報堂キャリジョ研は、博報堂および博報堂DYメディアパートナーズの女性マーケティングプラナー、プロモーションプラナー、メディアプロデューサーにて立ち上げた社内プロジェクトです。働く女性が生きやすいニュートラルな社会づくりに貢献することを目的に、世代分析、クラスター分析、トレンド分析、メディア分析などさまざまな活動を行っています。「現代社会におけるメディアの役割」というテーマに関心のある安斎ゼミでは、博報堂キャリジョ研と協力して女子大生のSNS実態調査を実施しました。

博報堂キャリジョ研では、2013年の発足当時から若年女性に親和性の高いSNSの利用実態について、定期的に定性・定量調査を行ってきました。2019年度には、博報堂キャリジョ研にてSNS利用実態の大規模調査を実施し、女性の10~30代では、商品購買時における興味関心~購入検討においてSNSを興味関心毎の情報源として利用していることを明らかにしました。2021年は、コロナ禍も経てさらに加速しているであろうSNSの利用実態について更なる深堀を行うことになり、安斎ゼミが協力しました。安斎ゼミでは、一定期間における平日・休日におけるSNS利用状況を詳細に観察し、そこから浮かび上がる特質を分析し、博報堂キャリジョ研と意見交換を積み重ねました。

女子大生のSNS実態調査の結果明らかになった事象は以下の通りです。

事象①:SNS売れ
SNS全体が「商品購買行動」に寄与しており、購買プロセスがSNS内で完結している。

事象②:生活時間ごとのSNSの使い分け
起きている時間のほぼすべてがSNSと常時接続状態。しかし、常に同じ使い方をしている訳ではなく、朝から夜にかけて「暇つぶし」「記録」「情報収集」「ルーティン」など、時間に合わせてSNSを使い分けている。

事象③:アカウント数は、1つのSNSに2つ以上
各SNSにおいて1人1つのアカウントという時代はもはや終わり、用途や趣味・興味に合わせて、その情報が自分にきちんと入ってくるようにアカウントや保存機能を上手に使い分ける傾向にある。

事象④:総ジャーナリスト時代「SNSは4マスの代わりに」
4マス(四大マスメディア:新聞・雑誌・テレビ・ラジオ)が持っていた、速報性、トレンド収集、コミュニケーション、深堀、娯楽は、SNSで全てカバーしている。

事象⑤:発信者か発信内容か、見る媒体に応じて意識が異なる
 SNSも媒体に応じて、ユーザーが重視する項目が異なる。

(出典)博報堂キャリジョ研

取り組んだ学生からは「今回のプロジェクトに取り組んだことで、自分自身のSNSの使い分けや皆の使い方を認識し、SNSに依存した生活になっていることについて考え直す機会になった」「リアルなSNSの使い方を知ったことで共感や驚きがあってとても参考になった」「1年間という長い時間一緒に調査や分析を行うことができ、自分とSNSとの向き合い方についても考え直す機会となり大変有意義であった」「SNSが4マスに代わる媒体として発展している様子がとてもよくわかった」「このプロジェクトがきっかけで広告代理店への興味や分析の面白さを理解することができた」「博報堂キャリジョ研の方々の仕事に対する向き合い方や働き方から大いに刺激を受け、将来を考える上でもとても大きな影響があった」という感想が寄せられました。