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【学生活動レポート】私たちの夏のボランティア in 徳島県阿南市

 私たちは2023年 8 月 10 日から 8 月 15 日に徳島県阿南市で、すだちの収穫出荷ボランティアに参 加しました。私達は徳島県に上陸するのが初めてで、ボランティアに参加する前はとても緊 張していました。しかし実際に参加してみて、想像以上に素敵な経験が出来ました。今回の ボランティアが始まった当初は、作業内容をあまり把握できていなかったり、参加者のこと もよく分からない状態で不安な気持ちがあったのですが、参加者たちとは毎日の自炊や朝 の活動を通して、自然と仲間意識が生まれてすぐに打ち解けることができました。

すだち収穫は朝 4 時に起きて、5 時から収穫を行い、ヘトヘトになりながら午後の袋詰め の作業と出荷作業を行いました。始めはとても大変でしたが、どれもこれまでの生活では体 験できなかったことばかりで、とてもいい経験になりました。また、場所が限界集落だった からこそ地域の方同士の結束力が強く、まるで家族のような雰囲気があることにも普段の 生活では感じられないものがあり、すごく居心地がよく感じられました。

また収穫出荷作業以外にも、徳島県の阿波踊りを見に行ったり、メンバー全員で花火をし たり、本当に楽しい経験をさせて頂きました。今回私たちのメンバーは、大学生女子 2 名 (私たち)、男子高校生 2 名、フランス人女性 1 名の計 5 名での活動でした。フランス人のメ ンバーとはコミュニケーションをとる事が難しく、始めは距離がありました。彼女は英語を 上手く話せない私たちに寄り添ってくれて、私たちの事や、日本の文化についてたくさん興 味を示してくれました。言葉を理解し合うのに時間はかかりましたが、日に日に彼女と距離 を縮めることが出来ました。

私たちはこのボランティアに参加するまで、すだちについて詳しく知りませんでした。し かし実際に収穫して毎日触れることでだんだん愛着が湧いてくるようになりました。そう めんを食べる際に搾ったり、お刺身に搾って一緒に食べたり、色々な食べ物に搾って食べま した。レモンほど酸っぱくなく、程よい酸味でとても美味しかったです。

今回のボランティアを通して、初めて経験したこと、新たに挑戦してみたことで、自分自 身が一回り成長できたように思います。今回のボランティアは体力的に厳しい事もありま したが、それ以上にメンバーや農家さんの優しさに触れ、感動したことがたくさんありまし た。ボランティアが終わった後も農家さんや地元の方、男子高校生のメンバー、またフラン ス人のメンバーとも連絡を取り合っています。今回の活動はとても短い期間でしたが、私た ちの記憶に残る本当に貴重な経験でした。また関わったすべての人と出会う事ができて、本 当に良かったです。徳島県は少し距離が離れていますが、またこのメンバーで同じ場所に行 きたいです。不安や挑戦ばかりの日々でしたが、自分たちの成長や農家さんへの理解、そし て人の温かさを十分感じられた貴重な時間でした。(地球市民学科 1年 S.T.  Y.O.)