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3/11 名取で焚き火ティーを開催します

人は、火のそばにたたずむとき、日常とは違う自分に気がつくことがあります。
ある人は饒舌に思いを語り、ある人は寡黙にそれを聞く。また、無心で揺らめく炎を見つめる人もいます。

普段の生活空間で焚き火を見つめる機会はなかなか有りませんが、令和6年3月11日(月)午後4時から8時まで名取駅西口で焚き火ティーが開催されます。

本企画は、名取市主催の「名取まちづくり実験室」において、名取でも焚き火ティーを開催したいというメンバーにより行われる企画です。
今回は、名取焚き火ティー実行委員会代表の疋田運琇(ひきた うんしゅう)さんにお話をお伺いしました。


名取焚き火ティー実行委員会代表:疋田運琇さん
弘誓寺(ぐぜいじ)副住職(名取市館腰地区)/お坊さんヨガインストラクター

焚き火ティー(たき火ティー)って何?

焚き火ティーとは「焚き火」と「コミュニティー」を合わせた造語です。
聞き慣れない言葉ですが、大石豊さんが2021年の秋頃から始めた活動で、宮城県仙台市を中心に各所で焚き火をして対話するという場を作っています。

名取駅西口で開催するということ

名取市内には5つの鉄道の駅があります。そのうち名取駅は、名取市の表玄関とも言うべき駅で、東北本線、常磐線、阿武隈急行、仙台空港アクセス線が止まり、毎日2万4千人が利用しています。宮城県内では6番目、仙台市外では一番利用客数が多い駅です。

ですが、多くの人にとって名取駅はただ通り過ぎてしまうだけの場所になっていることもあり、名取駅前に人が留まることはあまりありません。

そんな場所で、足を止めてもらい、集い、対話する場が作られます。
そうすれば何が起きるか?それは今は分かりません。
でもきっと集った方々一人一人に、きっと何かは起きると思います。

焚き火のつながり、人のつながり

今回の焚き火ティーでは、参加者に一本ずつ薪をお渡しし、各自で焚き火に焚(く)べてもらうようにしたいと考えています。誰かが起こした火が自分の薪を燃やし、そしてその火がまた次の誰かの薪を燃やしていきます。その人がつながっていくことを感じてください。

薪から立ち上る炎を見ると、様々な気持ちが湧き上がってきます。その気持ちを周りにお話ししていただいてもいいですし、静かに噛みしめるのもまた大切な機会になります。

3月11日開催で重なる気持ち

2011年(平成23年)3月11日に東日本大震災が発生しました。それからちょうど14年目の2024年(令和6年)3月11日に、名取焚き火ティーが開催されます。

代表の疋田運琇さんはこのように語ります。
「去年は東北大震災から13回忌を迎え、私たちの中に一つの節目を迎えました。令和6年はその節目を終え、「どう向き合うか?」が問われる年になるかもしれません。様々なお気持ちを抱えられ、ご自身の中で“揺れ”が起きている方もいらっしゃるかと思います。今回の焚き火ティーは、そんな気持ち確かめる時間として過ごしてみてはいかがでしょう?」

開催時間中はいつ立ち寄っていただいても、離れていただいても自由です。
偶然そこにいた者同士が、焚き火を囲んでそれぞれの時間を過ごしていく。その時間で、湯上がりのような心地いい空間になってくれればと考えます。




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