つい昨日、わたくし大失態を犯しました。

とあるミュージカルを観に行きたくて、友だち二人にも声かけたらとても乗り気でOKしてくれて、楽しみで肩ぶんぶん回しながらチケットを取ったんです。

そしたら何が起こったと思いますか？

公演日、間違えて取ったの。

びっくりするよね。

しかも抽選段階ではなく一般発売なのでキャンセル不可。席はまだ結構空きがあるからか、今のところリセールも対象外のようです。

ね、びっくりするよね。

考えすぎ＆石橋を叩きまくった挙句渡らない慎重人間にあるまじき凡ミスです。いや、考えない大ざっぱな人だってしないミスでしょう。

百歩譲って、チケットを取るという行為自体が初めてならまだ分かります。

答えは、NO。

なんてったって、これまでに何度も推しのライブに行ってる私は、世界を二分するなら、絶対、チケットを取り慣れているほうの人間です。

なのに、なぜ、こんな、ミスを。

そう、私は普段ミスしないぶん、こういう変なタイミングとトピックで誰も理解できないミスを犯すんです。

…自覚あるなら開き直らずに改善しろって感じなんですけど、改善しようと思った結果、また違う理解不能なミスに飛び移るだけなんだもん。しんどい。

でね、これの何が厄介かって、めちゃくちゃメンタルにくるんですよ。

なぜ公演日という基本のキを最終確認しなかったのか。座席指定だけはあれほど舐めまわすように確認したのに。クレジットカード更新に伴う再登録も滞りなく終えたのに。

なぜ、私はこんなミスを。

しかも、よりによって、後から一切キャンセルできないチケットでミスるのか。

よりによって地元ではなく都会の公演で、譲渡先を探そうにもパッと声を掛けれる友だちは多くなく、まず頭に浮かぶのは既に公演を観に行こうと誘ったこの二人なのよ。

なぜ、私は自分の尻ぬぐいもできない。

もう何度己を呪っても呪いきれないわけ。

ミスが発覚してからキャンセルできないと青ざめるまでの一連、誘った友だち二人とのグループLINEでずっとうろたえ、めそめそする私。

二人とも、責めるわけでも呆れるわけでもなく、解決策を模索し励ましてくれました。それでもなお、いつまでもしおしおに萎れつづける私の目の前に現れたのがマリー・アントワネット※普通にこの二人うちの一人のこと。

しおれた私の脳髄にガツンと衝撃を与え、目を覚ましてくれた、彼女のこの一言。

え、パワーワードすぎん？

友だちだけど後輩だから敬語が混じってるのが、逆にパワーを強めている。

こう言われて画面の前でめそめそしてた私の顔は、一気にスンッッッと真顔に戻りました。

「………たしかに」

あんまり綺麗でない言い方をすると、たしかに「世の中、金」なのです。マニーマニーマニーなのです。

ご先祖様たちが文明を開き、発展させてくれたおかげで、今に生きる私たちは、お金があれば何でも手に入ります。ほぼ無敵。

欲しい物はもちろん、顔や身体のコンプレックスすら美容整形でおおむね解決できる。友だちだってパートナーだってお金でレンタルできてしまう。

「足りないなら、買えばいいじゃない👸」

そんなマリー・アントワネットの声がまた聞こえた気がします。（これは友だちのことばではなく、私の幻聴）

そう、良いか悪いかはさておき、とにかくMoney solves everythingなのよ。

だって、チケットの公演日を間違えたからって、最悪の最悪の事態になったとしても、私が失うのはチケット3枚分の代金、せいぜい4万弱だけです。

…いや、わかる。

全然、せいぜいじゃないよ、4万なんて。痛いです。普通に。何も観れないのにドブに捨てるには尻込みする額です。

それでも、よくよく本質的・・・なことを考えたら、せいぜいなのよ。

なぜなら、お金って本質的には無限だから。

いやいや、あなた無限に稼げるんですか？
億万長者ですか？違うでしょ？
稼ぎも貯金も有限でしょ？

そう思うかもしれません。

それは、そう。
だけど、そうじゃない。

本質の話をしているから。

別にこれは私に限らず、あなたも、今あなたの隣や目の前にいる人も、この地球上にいる全員に言えることです。

私たちが稼げるお金って、まったく制限されてなくない？

有限と思える紙幣だって、中央銀行が刷りゃなんぼでも出てきます。インフレにとかそういう細かい話は、今は、だまらっしゃいです。

とにかく、本質的にお金は無限。

そう思うと、せいぜい4万と思えてきませんか？

私の場合、推し活遠征を1回我慢すれば、余裕で捻出できる額。

あるいは、別になくても困らないクラフトビールで晩酌する日や、ポイントアップセールに釣られただけのAmazonでの買い物を何度か減らせば、遅くとも1年以内にはトントンにできるでしょう。

かたや、4万で解決できることにいつまでもめそめそしている、この「時間」、これはどうか。

そう、有限なんですねぇ〜〜〜

老いも若きも、富める者も貧しき者も、みんなどうあがいたって、1日24時間を超える時間は手に入れられない。

あのパワーワードで、この世の本質まで気づかされた私は帰り道、自転車を漕ぎながらずっと「いやぁ…うちのマリー・アントワネット、強えぇなぁ…」と噛み締めたわけ。

しかも、もう一人の友だちは、すでにチケットの譲渡先を確保しはじめてくれてたりする。

ちなみに、公演日間違いに気づいてくれたのも彼女。これがなかったらきっと私、ぎりぎりまで何の疑いもなくわくわくしてたと思う。で、もっとどん底に叩き落されてたと思う。

私の友だち、みんな心強すぎるんだが？？？

足向けて寝れない人ばっかりだ。

気の置けないリラックスできる関係であるがゆえに、歯に衣着せずぎゃーぎゃー言い合ったりもするけど、

やっぱり基本的にお互いとっても大事で、いつまでも仲良くしてたい、居てくれなきゃ困る人たち。（……片想いじゃないよね？）

ありがてぇこった。

私の不可解ビッグ凡ミステイクが、無事解決するかはまだ分かりませんが、どう転ぼうとも彼女たちとは会えるから…んーーーもういいや！

その「時間」は侵されてないんだから、いいや！

もう十分反省はした！

何が本質的・・・に大事なのか、見失わないようにしなきゃね。

シンプルで当たり前に思えるけど、意外とすぐ忘れるからみんなも気をつけるんだよ～～～！（急に上から目線）

にしてもさ、キャンセルはまだしも変更くらいさせてほしくない？

違う日で行くっつってんだからさ〜〜別に総量変わんないじゃんよぉ〜〜

悪を取り締まるために全部締め付けるの、よくないよ！！！！

こちとら、行くっつってんだからさ！！！！