結婚のプレッシャーの「後ろ」にあるものを考えてみた
あれは大学卒業間近だったと思うんですが、母に「27歳までに結婚相手を見つけなければ、強制お見合いよ。」と宣告されたことがあります。
でも当時の私はもちろん、残りの大学生活をいかに楽しむかで頭がいっぱい。「へいへい~まあなんでも良いっすよ~」と軽くあしらっていました。
そして時は経ち、私は27歳。
結婚相手どころか彼氏候補もいません。
さすがにあれは冗談の脅しだったのか、今のところお見合いへの強制連行はまだです。でもやっぱり結婚のプレッシャーはめちゃくちゃかけられる。
幼なじみの結婚や、同級生の妊娠の話が出たときはもちろん、CMやドラマなど小さなきっかけも取りこぼさず「うちの娘はどうかね~」とちらちら目配せしてきます。
さらに、自分の職場に若い社員が入るたび、私にあてがえる候補がいないかしっかりチェックしているようです。
怖いわ~、お局って。
断続的に着実に、みしみしとプレッシャーをかけられておるわけです。まじ実家暮らし最大のデメリット。
私だって一応、いつかは結婚したいとか子どもが欲しいとか願望はあるんです。
だけど、まだ今じゃない。
「そんなこと言ってると行き遅れるんだよ!」って言われそうだけど、今の私はまだ自分の人生を自分でハンドルすることで精一杯。私の人生なんなんだろ、って感じで自分のことばかり考えちゃう。
誰かと一緒に人生を歩むとか、ましてや別の生命体を授かって守るとか、そんなことまで考える心の余裕は1ミリもない。
それを自覚しているのに無理しても、誰も幸せにならないと思うんですよね。
一応、重い腰をあげてマッチングアプリを始めたこともあるけど、すぐ挫折しました。いろんなやり取りが億劫で億劫でたまらなくて。
だから、母からのプレッシャーには「私の人生、プランもペースも私に決めさせてよ!」と毎度心の中で怒り狂うのです。
でも、そう怒り続けてふと気づいたんです。母も母で自分のプラン通りにしたいだけなのかもって。
きっとそのプランでは、そろそろ娘が結婚して、華やかで感動的な結婚式をして、数年以内にはふにゃふにゃの可愛らしい孫を、そぉーっと抱きかかえる予定なんでしょう。
それが当の娘は休職中。
まあそれは良いとしても、たっぷりある時間のほとんどを家で過ごしている。出かけてもすぐ帰ってくる。
「こりゃどうやら、男の気配もなければ出会いの可能性もなさそうだ。このままではまずい、プラン通りに行かない。」
きっとそんなふうに、もどかしく思っているんでしょう。
母さん、それなら私にも分かるよ。
人生プランが思い通りにいかない、そのもどかしさなら、よく分かる。
私だって理想では、今ごろライターとか翻訳家とか好きなことを仕事にして、フリーランスで自由な働き方しちゃったりして、さらに素敵な彼氏もいてプライベートも充実!のはずだもん。理想では、ね。
でも現実は、仕事が嫌なくせに辞められなくて、その挙句心を削って休職して、好きな人も何人かできたけど、結局誰とも付き合えてない。
いろんなことがもどかしく、退職も好きな人のことも、味方になってくれそうな人に喋ってたらどうにかしてくれるかな、と自分以外にハンドルを握ってほしいと思っちゃうこともありました。
そう振り返ると母の言葉も、プラン実現のために私にも動いて欲しいだけなんだろうな、と少しだけ受け止める余裕ができました。
……そうは言っても、従う気はないけど(笑)
でもこれに気づいたことで、最近は心の中で、「母さんのプランを叶えてあげられなくてごめんね。でも私にもプランがあるから、折り合えるところ見つけれたら良いよね。」と唱えて、少し冷静に聞き流せるようにはなりました。
投げかけられた言葉をそのまま受け取って、つい感情で反応してしまいがちだけど、一旦冷静になってその言葉の背景に考えをめぐらせてみると、意外と理解できるものがあるかもしれない。
そう思った話でした。
……まあ、そうは言っても
結婚と妊娠のプレッシャーは鬱陶しいぜーー!!
オトンオカン世代はまじで配慮してくれーー!!
世の中はぐるっと変わってってるんだぜーー!!
と一応最後に叫んでおきます。
そうだそうだ!と思った人はぜひ、スキしていってください💛(笑)
※これを書いた後日振り返ったら、1ヶ月書くチャレンジDay8のテーマ、最近怒ったことじゃね?と思ったので後出しじゃんけんで、シリーズにねじ入れました。
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