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手紙

彼しか知らない「わたし」

彼といると安心する。彼がいないと不安にかられる。

完全に依存していた

それでよかった。それで幸せだった。

でも、「彼女」でもなんでもないわたしはなんなのか。いつまでも思考がぐるぐるとする

「わたしはあなたのなに?」


「付き合う?」
あれからわたしは、「わたし」の為に生きてます
でも一緒に聞いていた曲を聞くと、あなたのことを思い出してしまう。
似た車を見るとつい運転席を見てしまう。もしかしたらって。
でももう、あなたには会えない。この手紙も、読むこともできない。


バイバイした最後のあの日
あなたの車が見えなくなってから自然と涙が出てきてしまった

あなたの話なんて何一つ分からなかった
あなたが好きな宝石なんて何一つ分からなかった

でも

あなたが吸ってるたばこの匂いは好きだった
あなたが運転する車に乗るのが好きだった
会社の文句を言うだけの急な電話も好きだった

でももう、彼の顔は見ることはない


それでも、あなたがいてくれたお陰で
わたしは変れた

「きっかけ」にすぎないけれどね
苦しいことがいやで、逃げるように去ったけれど

今は自分がやるべきことを探しながら

わたしは旅の途中。

「そう。旅のね」
「人生何があるかわかんないものよ」

私のおばあさんはそう、昔の話を教えてくれた

わたしも前向きに感謝を忘れず生きていきたい
きちんと向き合って、感謝を忘れないこと

ありがとうの言葉の先にあるもの

お金や時間よりも
大切なもの



それは

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