イラスト

甘い罠/ザ・シュークリーム(試聴リンクあり)

1972年発売、3枚目にしてラスト・シングルとなった作品。

1枚目、2枚目がどこか「歌って踊れるグラビア・アイドル」的な、ゴンヌズバー!としたにビジュアルであったのに対し、簡素でスッピンに近い印象のジャケットに。そして楽曲はグッとソウル寄りの内容に。キャンディーズ的70年代感満載のメロディーが気にならなくは無いですが、それをさておいても泣きの転調がエモさを演出する聴けば聴くほど楽曲の良さを感じるナイス・ソウル歌謡であります。

しかし、グループ解散に伴う、または引退した方の70年代初頭に出た数多くのラスト・シングルは、どこか60年代の狂乱が終焉を迎える空気を携えており、どこか物悲しさが漂う楽曲が多い気がします。楽曲の流行的にもすごく中途半端な時期という気がして、なにか独特な雰囲気を感じなくもありません。この楽曲もそんな匂いがします。

このグループのメンバーに関しては、クーコはその後クーコ&エンジェルスへ、ホーン・ユキエことホーン・ユキは「ワンサくん」の楽曲を歌ったりしてました。ほかの2人も現役で活動を続けていたりするようで、グループ解散後もそれぞれが活躍した珍しいグループかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?