1971年リリース、後のあきいずみのデビュー曲です。

あきいずみ時代の楽曲もなかなかグルーヴィーで人気がありますが、このデビュー曲はどこか演歌調の歌唱で独特の表情豊かな味もあり、大変歌が上手いですね。すでに貫禄すら感じます。

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アレンジは決してオシャレとは言い難いですが、個人的には好きな路線のビート・ポップスです。作詞曲はみなみらんぼうで、この時期はけっこういろんな女性歌手に楽曲提供しているのを見かけることからも、一部のフォーク系の人が歌謡曲界に貢献していたことが伺えます。

「そりゃないわ」というタイトルもなかなかのものですが、なによりその部分の「歌い方」に注目です。手前に小さい「ん」を入れるのがポイント！

このレコード、ヘッドフォンなどで聴くと分かりますがミックスがおかしいです。2番のサビぐらいまでパン振りが全体的に右寄りで、モノラルのように聞こえます。その後はステレオ状態になって改善しますが、これは盤固有の不具合ではなくすべてのレコードでこのような録音になっています（通常リリース盤、テストプレス盤の両方で聴いて確認しています）。少し残念ですね…。