かろこん

🌙Nsかろこんの漢方・養生ノート🌙 薬日本堂漢方養生指導士 薬物学マスター⭐ 看護師

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お引越し

薬日本堂漢方スクールで、漢方養生について学んでいます。 元小児科看護師”かろこん”です。 漢方養生指導士 薬物学マスター。 2020年夏~2024年春までクリニックのブログに書いていたものを、よりぬきでこちらにお引越しさせています。 引っ越しが終わったら、新しい投稿ものんびりしていくつもりです♪

    • 喜びすぎると

      嬉しいことや感激することがあって、気持ちが高揚した後に、なぜか悲しくなったり気分が沈んでしまうことってありませんか? 怒・喜・思・悲・憂・恐・驚 などの感情を、中医学では「内傷七情」(ないしょうしちじょう)といいます。 感情が平坦に保たれていると、五臓六腑も調子が整っていますが、どこかの感情が「○○しすぎて」しまうと体にも影響が出るといわれています。 例として。。。 〇大笑いしすぎて、喘息の発作が出ちゃった・・・ 五行配当表を見ると、心(喜)が肺(悲)を傷つけてしまった、

      • 春のイライラ

        立春から立夏までの3か月が「春」です。 イライラ、眠い、肩こり、めまい、などはありませんか? これらは、すべて「肝」(かん)が高ぶっていたり傷んでいたりして起こる症状といわれています。 肝が高ぶると、気血水の「気」は上に上がってしまうので、目が充血したり血圧が高くなったりすることもあります。 イライラすると、ついカーっとなって怒鳴ってしまったりします。 一人きりの時に大きな声を出すなら良いのですが、人や物に向かってしまうと自分も他人も傷つけてしまいます。 でも、イライラが

        • まずは養生を

          西洋薬も漢方薬も「くすり」です。 体に不調があったとき、 すぐに「くすり」ではなく、まず「養生」です。 例えば・・・ 頭が痛い→ 「5階まで階段上って降りておいで~」と中医学の先生は言います。「え?」頭痛いのに?と思いますが、5階上り下りまではいかずとも、ちょっと体を動かして汗を出してみてください。頭のてっぺんをぎゅーっと押してみてください。頭痛に良いツボがあります。(百会) これだけで良くなることがありますよ。 生理痛がひどい→ まずは体を冷やさないで。飲み物は温かい白

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          寒?熱?

          養生法や漢方薬を選ぶときに、まず知っておきたいのがこの2つのタイプです。 みなさんはどちらでしょうか? ただ、必ずしもどちらかに分かれるわけではなく 「寒」「熱」両方という場合もあります。 食材を見てみると、寒タイプの方には寒い地域のもの、熱タイプの方には熱い地方のもの、が多いのが分かります。 自然の摂理なのですね。 便秘に良いイメージの「バナナ」ですが、 熱タイプの便秘には良いけれど、「寒」タイプの便秘にはあまり効果がないことがあります。 冷えが原因の便秘なのに、かえっ

          寒?熱?

          帰脾湯

          漢方薬に入っている生薬シリーズです。 今回は「帰脾湯」(きひとう) 「脾(ひ)」という文字が入っているので、胃腸が弱い感じで、疲れやすい・動悸・不眠・貧血・健忘などの症状の時に使われます。 不安やパニック症状など精神状態が安定しない時に有効。 高齢者の方にも使いやすい漢方薬です。 入っている生薬は・・・いっぱいあります。 〇黄耆(おうぎ)・人参(にんじん)・白朮(びゃくじゅつ)・大棗(たいそう)・生姜(しょうきょう)・甘草(かんぞう) →これらは、五臓の「脾」の「気」を補う

          因時養生

          一日のうちでも、朝~夜までその時間に適した養生があります。 因時養生(いんじようじょう)といいます('_') 5時~7時:【大腸の時間】寝起きの白湯を飲んで排便の時間です。朝陽を浴びて、体を動かしストレッチをしましょう。 7時~9時:【胃の時間】朝食をしっかりとります。お腹にやさしいおかゆやスープがベストです。 9時~11時:【脾の時間】気血が盛んになる時間です。冷たいものはとらないようにしましょう。 11時~13時:【心の時間】午後も元気に過ごすために、少しの間目を

          子どもと漢方薬

          お子さんに漢方薬が処方されて、 「とても調子がよいみたいです。お薬も好きみたいで良く飲みます。」 という場合と 「なんとか飲ませるのですが、吐きだしてしまって飲んでくれません」 という場合があります。 これ、後者の親御さんの飲ませ方が悪かった・・・ということでは決してありません! お子さんに限らず、漢方薬は必要としている場合はすんなり飲めて、しかもおいしく感じることがあるようです。 反対に、必要ない場合は飲めない(飲まなくてもよい)ということがあります。 また、漢方薬のやめ

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          かぶ

          季節の変わり目、胃腸の調子を崩しやすい時期ですね。 さて、ちょっと季節外れですが有機野菜の宅配から立派なかぶが届きました! <かぶ> 体を温める「温」の食材です。 お腹を温めてくれます。 気が上がってしまいのぼせてしまう時や、熱を持った吹き出物などに効果があるそうです。 五臓すべてを養ってくれます。 肝が高ぶってしまう春の終わりに、久方ぶりに「ものもらい」ができてしまいとても痛かったです(>_<)最近また、ほてりも・・・ かぶは、そんな症状にも良いことを知りました。

          食欲の不思議

          やけにたくさん食べられちゃう・・・ってことありませんか? 食べても、食べても、まだ食べられる。 実は、その現象も「胃腸」が弱っているサインなんだそうです(*_*; 「元気な証拠」と思いがちですが、食べられない、のと食べすぎてしまう、のは同じくらい体からの危険信号の場合があるのですね。 いくらでも食べられると、気分がスッキリします。達成感とでもいいましょうか・・・。 きっと、その裏にはストレスなどによる脾胃の弱りがかくれているのかもしれません。 食べすぎてしまった時には

          食欲の不思議

          せきばらい

          「せきばらい でたらゆっくり しんこきゅう」 気血水が滞ってしまうと、「異常代謝物質」となります。 この咳払いも「気」が滞ったり詰まったりすることによって起こる場合があるようです。 「気滞」(きたい)です。 例えば、緊張や興奮や怒りでうまく話すことができずに咳払いが出たり、 ストレスを感じているときに出たりします。 嫌いな人がそばに来ると咳払いが出たり、「ヴヴん!!」と咳払いをして「うるさいよ」とか「じゃまだよ」というサインをすることってありませんか?されたこともあるはず

          せきばらい

          心と腎の関係

          五臓の「心」は火、「腎」は水、です。 「心」は下に降りて行って「腎」を温め、「腎」は上に上昇して「心」の勢いを抑えるはたらきがあります。 水が冷えすぎたら火で温め、火が燃えすぎたら水で冷ます・・・というイメージでしょうか。 五臓のバランスがとれていれば、自然と冷ましたり温めたりすることができるのですが、 このバランスが崩れてしまうと、炎上している「心」を冷ますことができなかったり、ひえひえの「腎」を温めることができなくなってしまいます。 漢方では、この状態を「心腎不交」(し

          心と腎の関係

          おてんとうさまは見ている

          今朝、通勤中の車から見たもの・・・ それは!前を走る車の窓から投げ捨てられたタバコの吸い殻! 「道路は灰皿じゃないんですけど!」と「怒」爆発。かーーっ! あ~「肝」を傷めているな~イライラしちゃけないな~ 中国の古い教えに、 「一人でいる時の行動がその人の人生を左右する」というのがあるそうです。 誰も見ていない時こそ善い行いを、ということですね。 今朝のは、みんなの見ている前で堂々としていましたがね・・・(-"-) 日本でも「おてんとうさまはみている」なんて言い方をしま

          おてんとうさまは見ている

          アスパラガス

          この時期においしい「アスパラガス」 これからやってくる梅雨にぴったりの食材です。 <アスパラガス> 甘味・体を冷やす「涼」の食材です。 胃腸(脾)の働きを高めて、食欲増進させ元気を出してくれます。 利尿作用もあり、体液を増やしてくれます。 疲労回復作用もあるので、じめじめした日に体が重い~という日にはアスパラガスを食べてみるのも良いかもしれません。 我が家では、さっとゆでてマヨネーズをつけてポリポリ食べるのが好きです。 天ぷらや肉巻きアスパラ、細かく刻んでアスパラごはんに

          アスパラガス

          五臓の「肝」おさらい

          春の土用が終わると「立夏」(りっか)です。 土用とは、立夏・立秋・立冬・立春の前18日間のことです。 ここで、春のキーワードを持つ「肝」のおさらいをしておきます。 〇肝は疏泄(そせつ)を主る(つかさどる) 疏泄とは・・・全身の気を巡らせること。 肝の気が正常に巡っていると、精神状態も安定しています。滞ると情緒が不安定に、上がってしまうとイライラします。 春は、ゆったりすごすというのはこのためです!(^^)! 食べ物の消化も助けます。 〇肝は血(けつ)を蔵す(ぞうす) 肝は

          五臓の「肝」おさらい

          自分の言葉

          少し前に、俳優の田中邦衛さんが亡くなられました。 追悼番組で、「北の国から」が放送されたのでひさしぶりに見た時のことです。 昭和のドラマなので、あちこち時代を感じる場面がありましたが、一番印象に残った場面がありました。 それはこんなシーン。 田中邦衛さん演じる五郎が、村の一杯飲み屋で、息子の純のことを地井武男さん演じる中畑のおじさんに相談する場面。 真剣に話す2人に、飲み屋のおばちゃんがおつまみを運んだ時に五郎が「ありがとう」と言ったのです。 話を中断して、あばちゃんの顔を

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