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心の底で望んでいた会社の形になっていく

望んでいた会社の形

理想どおりという意味ではありません。日々、現実を味わっています。

前職から考えていたのは以下の2点で、ほぼそのとおりになっています。
・もう少し利益率を上げられるはず。
・創業期のハードワークはもう長くはしたくない。

高い理想も目標もなく、あるのは計算だけでした。
計算していたので、結果は期待どおりですが想定内でもあります。
そこで、欲が出たのか、使命を感じたのか、もっと成果を上げたいと思いました。ただ、著しい成果を目指すと、どこかで不確定要素を盛り込んで勝負する場面が生じます。

ところが、私は過去そういった場面に、無意識に消極的な選択をしていたことに気づきました。たとえば、以下のようなことです。

  • 規模拡大のために人を増やすにしても現状がちょうど職種のバランスがとれているので、いじりたくない。増やすなら仕事が完結する丸ごと1ユニット分になる。それだけの仕事が取れるか。増やしたら品質管理の問題もある。そもそも労働集約型なのでスケールメリットも得られにくい。

  • 以前に人材募集をしたときに幹部候補として期待できる優秀そうな人が応募してくれたけれど、(本人と会社のどちらに起因するかは別として)利益を生めるかわからないし、ビジネス志向の人でもなかったので特別な条件は提示できなかった。

そこで、あぁ、現状こそが自分が心の底で望んでいた形なのか、これが自分の社長としての器なのだと思い知りました。
小さいことを悪いとは思いませんが、黄昏れた気分にはなりました。

これから目指す会社の形

ただ、乗り越えられないことではありません。借入をしてハードワークして挑戦すれば、ある程度の成果は得られると思います。その自信もあります。一方で、会社に歪みや軋みが生じるし、何より、そこまでする動機が自分にないのです。へなちょこ社長ですね。

経営のべき論を読んだりして、そうかぁ、なんて反省していたけれど、自分の器に照らして考えると、別の世界の話だと捉えたほうがよさそうです。

パーパスも、MVV(Mission、Vision、Values)も策定しません。
各自が大事だと思う仕事をすれば、やらされ感がなくていいでしょう。
(そもそも、うちの規模では明文化しなくても大体浸透している)

仕組み化もしません。
〇〇さんだからできる、でいい。お客さんに「〇〇さんに頼んでよかった」と言って貰えたら嬉しいでしょう。
(何となく把握していて、苦労はしても他の人もある程度はできるはず)

いまは、平凡で平穏な仕事の場としての会社にしたいと思っています。
小さな喜びと小さな悩みを抱えながら、焦らず手塩にかけて磨いていこう。

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