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「女性の価値を男性が決める」という発想に、心が削られた時期…

前のnoteでは、トラウマ治療中に男性全般への強烈な怒りが湧いてきたという話から、地元での男尊女卑を書いてきました。



ただ大学の男子学生がおしなべて、女性を人間として尊重していたかというと、そうではありませんでした…。
そして、この辺りのことも私がトラウマ治療後半に男性全般に怒りを覚えた背景でもありました。

本当にね、朝ドラ『虎に翼』の名律大学の幼稚な男子学生みたいなことを言う人間がいたのです。

同じところで学ぶだけで女子が侮辱に遭う…。
これが平成後半にもあったことを、書き残すことにしました。今も傷ついているわけじゃないけど、ちょうど『虎に翼』やってることだしね。


1.セクハラ被害にあった女子学生を非難する、一部男子

私が入学する少し前に、教授が酒席で女子学生にセクハラをして処分を受けたことがあり、それについて先輩の男子学生が、
「(被害に遭った女子学生が)ノリが悪いんだよ!!」
と、これまた別の酒席で怒っていたこともありました。

※この頃は「アルハラをアルハラとも思わない」時代でありました…。

ただ救いだったのは、そこに「そうだよな」と同意する男子学生はいなかったこと。色々と過渡期だったのかもしれませんね…今はもっと変わっていたら良いなと思います。


2.「お前には恋愛対象としての価値はない」と、女子に刷り込む男子たち

そして私のいた大学…。男子が女子を「女としてダメだよな」と平気で言うことがありました。 

私は一度、学内の合コンに参加したことがあります。そこでの男子たちの失礼なこと、失礼なこと。 

「やっぱり女子は、◯◯女子大がいいよなー」
※◯◯女子大→上皇后美智子様がご卒業なさったことで有名な、お嬢様女子大学のこと。

「(セッティングしてくれた女の子に対して)次は、もっと若いの連れてこいよー」
※これ言った奴、浪人していて私より歳上…。

ちなみにこの男子たち、合コンをセッティングしてくれと頼んできた側です。
私の魅力がなかったのは申し訳なかったかも知れないが、一緒に来た子は美人だったぞ…。

絶対他の華やかな女子大の子たちには、こんな失礼なことは言わないんだろうなと思いながら…。

ただ全員が失礼だったわけではなく、気を遣って連絡先を交換してくれた男の子もいました。
カップル成立…とはなりませんでしたが、卒業まで良い話し相手としての交流はつづき、本当にありがたかったです。


そして、私はこれ以外にも「うちの大学の女子は、恋愛対象として価値がない」と言うメッセージを何度か受け取りました。
彼らの言い分を聞いているうちに、彼らの理想の恋愛相手がわかってきました。

「女というのは、男子の話が理解できて、気の利いた返しができる程度には賢くなければならない」
「でも、あくまで男よりも賢くてはならない」
「男性相手に見せびらかせるような女性(主に容姿)でなければならない」

結局、伴侶として女子が求められることは結局これでした。今はだいふ変わったと思うけど、私が学生だった時は「虎に翼」のときと基本は変わらなかった…。

当時の友人(女性)とも、
「うちの大学の男子にとって、彼女ってブランド物のバッグなんだね」
と、げんなりしながら話したこともありました。

私は元々虐待されて育ったことと、いじめに遭った影響でから「『ここにいて良いよ』と言ってもらえないも、いてはいけないんじゃないか」という強迫観念に苦しんできました。

そんな私が一生懸命勉強して入った大学で、多数派である男子に都合のいい存在じゃないからと人間として尊重されない経験を何度もして…。人として、好かれたくもない相手だと分かっていても、心がどんどん削れていくのが分かりました。

もちろん学内で交際、結婚したカップルもいたし、私がいた頃は色々と過渡期だったのかもしれません。


3.それなら、私は男子たちを人として尊重していたかどうか…

でも私はこうした人間的魅力の乏しい男子たちのことも、立てていました。男性を立てるのは当たり前だと思っていたからです。

とくに私は、高校時代の経験から「男子は面倒臭いし、陰険」だと散々叩き込まれていました。
だから特に好きな男子でなくても「面倒だから」と立てていた。

立てれば良いんだから楽なもんだよね、と思っていました。
「ちくわちゃん、なんであんな奴らにそんな(立てたり)ことできるの?」
と仲のいい友人(女子)から疑問をぶつけられることもありました。

当時の私は、
「だって面倒じゃん。立てとけば楽だよ」
と答えていました。

当時の私は、男性全般を立てることが「処世術」だと信じ込んでいました。
男は馬鹿だから、立てておけばいい…私は女子を人間として尊重しない男子たちが嫌いでしたが、私も彼らを人間として見ていなかったのかもしれません。

実際その場は無難に過ごしても、立てた相手への怒りを引きずることも多かったですしね…。
そんな怒りを押し込めて生きてきたことが、トラウマ治療中に吹き出してきた男性全般へのしつこい怒りにつながったのかもしれません。

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