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伝統キリスト教2世(信仰なし)。虐待サバイバー(暴力、教育虐待、宗教虐待)。 2023…

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伝統キリスト教2世(信仰なし)。虐待サバイバー(暴力、教育虐待、宗教虐待)。 2023年は宗教虐待経験とそこからの回復について書きました。今は、トラウマ治療を受けた経験とか色々書いています。

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伝統的なキリスト教にも宗教虐待はあるということ…

私が子どもの頃から結婚前まで通ったキリスト教の宗派は、一応日本のキリスト教の中では大手です。宗派としても老舗です。 それでも、母親が私が小学生のときから教会に連れて行かなければ、また母親がキリスト教を利用して私を支配するようなことをしなければ経験せずに済んだこともありました。 私は母のキリスト教入信以前から、母の激しい暴力に晒されて育ちました。 母はキリスト教に入信することで選民意識を持ち「自分は正しい側の人間だ」と確信することで、母は私を殴るときに迷わなくなりました。

    • 伝統キリスト教の2世問題を考える、2つの視点

      どうも。相変わらず透明な存在として扱われている伝統キリスト教2世です。 今朝(2024年5月1日)、NHK7時台のニュースで「信仰を背景とした虐待」が取り上げられた時も、まとめで同志社大学の先生が話していて、軽く絶望しています…。 (同志社大学神学部は、プロテスタント大手である日本基督教団の牧師を養成しています。) 大手メディアでは、伝統宗教が「まともな宗教」ポジションで出てくることが多いんですよね…。確かに穏健だし、金銭的な被害など「マシ」なのは間違いないのですが、当事

      • 【トラウマ治療】自我状態療法で、出てきた"男の子"のこと…

        前回、前々回と、私が学生時代に感じた男尊女卑について書いてきました。 (色々書いておいて、私は何も闘っていないのです…不甲斐ないことで…。) このnoteは、元々私がキリスト教2世として経験した宗教虐待や、その他の虐待、そしてトラウマ治療について書いてきました。 朝ドラ『虎に翼』に触発されて、ジェンダーにまつわることを書いてきたわけですが、私がこうしたことをハッキリ意識できたのは「トラウマ治療」がキッカケでした。 トラウマ治療で扱ってきたのは、虐待やいじめに遭ったときの

        • 「女性の価値を男性が決める」という発想に、心が削られた時期…

          前のnoteでは、トラウマ治療中に男性全般への強烈な怒りが湧いてきたという話から、地元での男尊女卑を書いてきました。 ただ大学の男子学生がおしなべて、女性を人間として尊重していたかというと、そうではありませんでした…。 そして、この辺りのことも私がトラウマ治療後半に男性全般に怒りを覚えた背景でもありました。 本当にね、朝ドラ『虎に翼』の名律大学の幼稚な男子学生みたいなことを言う人間がいたのです。 同じところで学ぶだけで女子が侮辱に遭う…。 これが平成後半にもあったことを

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          アクセルとブレーキを同時に踏むと、壊れるのだ…

          前回、前々回につづき、大学時代で自分のものの見方が変わった話を書くことにします。 私はトラウマ治療の後半ごろ、男性全般への強烈な怒りに苦しみました。 男性を無差別に痛めつけてやりたい!プライドをズタボロにという気持ちが湧いてきて、抑えるのがとても苦しかったです。 でも私がその怒りを整理する助けになったのは、大学時代の記憶でした。 私は高校までを地方都市で過ごし、大学のみ東京に進学しました。今はまた違う地方に住んでいます。複数の地方に住んだことが、自分のものの見方に影響を与

          アクセルとブレーキを同時に踏むと、壊れるのだ…

          キリスト教2世の私が、イスラエルやイスラームを問い直したきっかけ【大学篇】

          今日の記事は、ひとつ前の記事のつづきです。 その記事でも書いたように、私はキリスト教2世てして育ちました。 そして尊敬していた司祭の影響で、エルサレムやユダヤ人を特別な人たちとしてとらえていました エルサレムは当時の私にとって、バチカンと並んで是非訪れたい聖地でした。 (その司祭の人間性は、キリスト教を離れた今でも嫌いではないです。) その後、高校大学で学ぶことでそうした前提が崩れたり、自分のベースだったキリスト教や、同じ神を信じるイスラームについても捉え直すようになって

          キリスト教2世の私が、イスラエルやイスラームを問い直したきっかけ【大学篇】

          キリスト教2世の私が、イスラエルやイスラームを問い直したきっかけ【高校篇】

          トラウマ治療の記事をまとめる時間がなかなか取れず、最近フォローしてくださった方には申し訳ないです…。 私は書く方向性を決めてしまうと、何も書けなくなるようです。今日は、私の宗教2世(伝統的なキリスト教)としての話です。 私は虐待サバイバーとしてだけでなく、キリスト教2世としても育ちました。 今日は私の高校時代以降、キリスト教や、クリスチャンにとってもイスラエルを相対化したきっかけが次々訪れた話を書こうと思います。 私がこれらのことを書こうと思ったのは、ここ半年のガザでの大

          キリスト教2世の私が、イスラエルやイスラームを問い直したきっかけ【高校篇】

          トラウマ治療のその後①現在の診断名

          前回の記事でようやく、トラウマ治療をしてくれる臨床心理士を探した話について書きました。 本当はこのまま、いよいよ心理士との社会面接につながる話を書く予定でいました。 ただトラウマ治療をめぐる、当事者のなかの空気に不安を覚え、ちょっと違うことを書くことにしました。 (私もトラウマ治療のことを書き始めた人間ですが)最近ネット上で、トラウマ治療の効果を強く書き過ぎている方がいるのでは?と感じて、心配になっています。 トラウマ治療を多くの方が受けられるようになってほしいという気

          トラウマ治療のその後①現在の診断名

          トラウマ治療をしてくれる臨床心理士を探した方法

          やっとこさ数記事書いたものの、まだトラウマ治療の実際の話ができてない…ということで今日は、(義父が)トラウマ治療をしてくれる臨床心理士を探してくれたときの話をします。 ※私がトラウマ治療者として臨床心理士をお勧めしたい理由は、こちらです。 実はX(Twitter上)でも質問していただくことなので、一度書いてみてもいいのかなと。 私は、義父がカウンセリング機関を見つけてくれるという幸運に恵まれました。 ※そのときのことは、こちらでも書いています。 義父がカウンセリング

          トラウマ治療をしてくれる臨床心理士を探した方法

          トラウマ症状自体は"不適応"だけど、反応としては"正常"なんだ。

          トラウマ治療、なかなか本題に入れず申し訳ないです…。私がトラウマ治療についてnoteに書いたり、X(Twitter)でつぶやくと、Xでそうした投稿が目に入るようになりました。 他の方の投稿を通して考えさせられたり、ああこのこと書きたいなと思うことが出てきたり…なのです。 今日は、今の私が「トラウマ症状」をどう捉えているのかを書こうと思います。 1.「症状も生き延びるためには必要だった」と気づくまで… 私はトラウマ治療を始めるまえの数年間、そして始めてから2年くらいまで

          トラウマ症状自体は"不適応"だけど、反応としては"正常"なんだ。

          私の過去の苦しみは、今苦しむ人を少しは助けられるものであってほしい…

          今日の記事は、今の流れとすこしずれるかもしれません…。実は驚きとともに、とても嬉しかったことがありました。 めもり様より、note記事の中で私の過去記事をご紹介いただきました。 本当に、本当にありがとうございます😭 こちら、めもりさんの記事です。↓↓↓ ちなみに、ご紹介いただいた私の記事はこちらです。 私はこの記事、かなり恥をしのんで書きました。 就職活動で全敗した…のでもなく、そのまえの勝負に立てなかった自分を根性なしだと責めて生きて来たし、すごく贅沢な病気のきっかけ

          私の過去の苦しみは、今苦しむ人を少しは助けられるものであってほしい…

          非当事者からトラウマ治療を受ける意味

          私が受けたトラウマ治療について、少しずつ書いています。 トラウマ治療では、主に母からの暴力の記憶を扱いました。それ以外にも、 ・中学時代いじめのターゲットにされたときの記憶 ・高校時代に今度は自分が「いじめの傍観者」になってしまったときの記憶 などを一緒に扱っていただきました。 自分がいじめの傍観者として過ごしてしまったことについては、無意識でこんなに自分を責めていたとは驚きました。 自分が直接被害にあった訳でもなく、あの頃の私に何ができたわけでもなくても、「加害と被

          非当事者からトラウマ治療を受ける意味

          私がトラウマケアに、臨床心理士をお勧めしたい理由

          まえの記事では当事者として実感した、トラウマ治療の専門性の高さについて書いてきました。 トラウマ治療は「当事者の心身の安全」がとにかく大切で、それを守りながら治療を進めるのは並大抵のことではないというお話です。 私が身近な人からトラウマ治療の相談をされたら、間違いなく臨床心理士(トラウマ治療のトレーニングを受けている人)のところへ行くよう勧めると思います。 私は当事者でしかないので、他人様に「回復のためにはこうしろ、ああしろ」と言える立場でないのは重々承知しています。臨

          私がトラウマケアに、臨床心理士をお勧めしたい理由

          トラウマ症状が久々に噴き出したときの、私の対処法

          1.数年ぶりに、トラウマ症状が噴き出した…今日は前の記事の続きを書くはずでした。 でも実は昨日、久々に調子を崩しかけました。 あるニュースがきっかけで、身体の感覚がおかしくなりました。トラウマ症状がバンバン出ていて、症状に飲み込まれていたときのようでした。 そのニュースと私の抱える記憶とのつながりは、よく分からぬまま…。 ただ人が尊重されず、その人を尊重しなかった人たちが何事もなく生きていくことへの悔しさみたいなもの。それが私の抱える何かとリンクしてしまったのではない

          トラウマ症状が久々に噴き出したときの、私の対処法

          トラウマ治療を受ける上で、一番重要だと思うこと

          まえの記事では、私が受けてきたトラウマ治療の手法の種類について書きました。 私が受けた治療法以外にも、たくさんの治療があるんだなあと最近知って驚いています。 私がお世話になった臨床心理士の先生も、使える手法をすべて使ってくださったわけでもなかったし…。 私は義父がたまたま探してくれた先生からトラウマ治療を受けて「ほどよく」健康になった人間なので、「失敗しないカウンセラーの選び方」みたいな話はできません。 ただ実際に治療を受けたことで気づいたこと、臨床心理士の先生の姿勢か

          トラウマ治療を受ける上で、一番重要だと思うこと

          私が受けたトラウマ治療の手法について

          トラウマ治療についての記事、更新が滞っていました。 一当事者とはいえ、治療について書くと慎重になります。何よりも分かりやすく書くのが難しくて、苦戦しています…。 少しずつ最後まで書こうと思います。よろしければ、お付き合いください。 さて、今日は私が受けてきたトラウマ治療の手法について。私が治療体験を書くことができるのは、つぎの3つです。 まずは手法の名前だけ書くと、 ・EMDR ・SE(ソマティック・エクスペリエンス) ・自我状態療法 です。 それ以外にも「ホログラフィ

          私が受けたトラウマ治療の手法について