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【広報つの2021年3月号掲載】都農をめぐる冒険 Vol.3 ~「高校生」と「地域活力」をめぐる冒険

1952年に高鍋高校都農校舎として開校した都農高校は、2021年3月をもってその歴史に幕を閉じることとなります。都農町唯一の高校として、町と共におよそ70年間の歴史を刻んできました。最後の卒業生となる皆さんやOB・OGの皆さんがどのような心持ちで受入れることになるのか、私には想像も及びません。コロナ禍で制限も多くなるかと思いますが、思い出に残る素晴らしい閉校式を迎えられることをお祈りいたします。
さて、都農高校の閉校がもたらす影響は、卒業生や保護者、学校関係者にとどまるものではありません。都農町のような過疎化、少子高齢化が進む小さな町にとっては、高校が地域の若者のコミュニティの役割を担い、高校生が町内を行き交うことが地域の賑わいや活力になっていました。高校生がいなくなると地域は一気に落ち込んでいきます。
そこで、ツノスポーツコミッションでは新たに若者が行き交う地域づくりとして、2020年よりツノスポーツアカデミーを開校しました。ツノスポーツアカデミーとは、高校生年代を中心とするスポーツに励む若者を、都農町での寮生活や職育体験などを通して、地域ぐるみで育てていく取り組みです。
都農町に移転したサッカークラブ「ヴェロスクロノス都農」(今年からJ.FC MIYAZAKIより名称変更)および通信制高校と提携を結び、ヴェロスクロノス都農のユースチームに所属してブラジル人監督のもとで質の高いサッカーに取り組みながら、通信制高校で個人にあった学習を支援する仕組みができあがりました。彼らは町内の寮で生活し、町内の事業者や農家さんに職育体験をさせてもらうことで、社会性を身に付けながらお金を稼ぐことの大変さも学びます。
今はまだサッカーのみではありますが、いずれは他種目や異なる分野での展開も考えています。
若者たちの賑わいや活力を生み出す新しいチャレンジです。ぜひ皆さんにもアカデミー生の成長に関わっていただけたらと思います。


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自分の真意を相手にベラベラと伝えるだけが友情の行為ではないということさ。それがわたしの提唱する真・友情パワーだ…(キン肉アタル)