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世代を超えた巡り合い

昔、療養型病院で働いていた。
連日病気のお年寄りの御世話をしていた。

そこにいた仲良しお爺さんの息子さん(独身)がよく御自身の仕事後、食事介助しに来ていた。

顔を合わせる度挨拶し、お爺さんの状態を色々お伝えするうち、信頼関係が芽生えた。


美容師をしていたその息子さんは髪を染め、おしゃれな服装をしており若く見え、年齢差をそこまで感じなかった。

数年経過し
私はその職場から離れ、プライベートでも色々あった頃、たまたまコンビニでその方に再会した。

残念ながらお爺さんは亡くなられ、その方もすっかり痩せてしまい、病を患っていた様だった。

世間話するうちに出身地の話になり偶然、父と出身が同じだと気付く。

あっ父と同じ町ですね〜!と言うと、父の出身地を聞かれた。

そして何とドンピシャで
その方と父は幼少期から高校まで一緒の幼馴染だった。
そして亡き祖父の散髪も長年してくれていたらしかった。

〇〇君の娘さんだったのか〜!
とその方は涙を浮かべていた。


父とは長い事会って無い様子だったが、巡り巡って
父とそっくりな私と何となく話しやすかったのか、御縁があったのか、とても不思議に感じた。

まさか父と同じ年齢とは思わなかった↓

彼は随分前に病で亡くなってしまったが、再会した時きっと色々辛かったんだろうなと思う。。


私との会話でふと昔を思い出したのだろうか。
彼の中で父と私が繋がり、あの時の涙が出そうな儚げな顔を私は忘れられない。

安らかに。。
あなたは本当に毎日毎日
お爺さんの介護を頑張っていましたよ。
素晴らしい事です。

ありがとうございました。

かなり昔のドラマで流れていた
この曲を聴きながら思い出します。


スマホなど無い時代に作られた昔の歌には
細やかな感情や優しさや夢が散りばめられていて
結構好きだなぁ。。


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