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カワイイからカッコイイへ -アラサーのファッション事情- :後編

さてさて先週はうだうだと苦悩まで書きましたが、今回はいよいよ解決編です。

まだ前編をお読みでない方はこちらからご一読いただいた上で下記へとお進みください。

○○○

前回のおさらいですが、前提条件として私と同世代の26~30歳の方をアラサーと定義して、確固たるファッションスタイルを確立しているというよりは、ある程度時代の流れと共にマイファッションも変化させて楽しみたい方へのtipsです。

具体的にどうすればいいのか、私が実践していることを交えながらお話ししていきますね。

アラサーファッションのポイント

1.服装やメイク、ヘアスタイルなど自分の外見を注視し違和感を把握する

まず初めに大切なのは現状把握です。(大事!)
何に違和感を感じているのか、今一度検討することが大きな一歩になるのです。

「最近体型が変わってきたなぁ…」「昔からのお気に入りの服を着ているのになんとなく違和感があるなぁ…」という服装に対するものだけでなく、(下記はガーリー時代後期、懐かしい)

「今のメイクがしっくり来ないな…」「なんとなく髪の毛が老けて見えるな…」などのちょっとした違和感を見逃さないでください。

私の場合は

①フリルやレースが華美なものやパステルカラーを着るとそわそわする、顔が浮いて見える、ブラウスを着ると無理して着てるように見える
②白っぽいふんわりした雰囲気で、パール感の綺麗なピンクをふんだんに使ったメイクがなんだかチグハグする=ガーリーなメイクが浮く
③金髪がヤンキーっぽく見える、ロングヘアがやつれた人のように見える

という3つの壁にぶち当たったのです。

本業が服の販売員でメイクの専門学校卒ということもあり、服とメイクは自身である程度どうにかできるのですが、ヘアだけは専門外。

ゆえに、①②は自分で解決できても、③は素人に毛が生えたレベルしかできないとなってしまいました。

投稿内では書いていませんでしたが、上記のようにタイトなヘアアレンジにしても違和感を解消できずに大変革期に突入していったのです。

※ここで気を付けたいのが、自分の中の思い込み。「○歳になったから落ち着かなきゃ」「こんな歳で○○なんて若作りしすぎ」などの一種の固定観念はファッションの幅を狭めてしまいます。
あくまでも主観的にどう感じたかを大切にしてくださいね。


2.信頼できる各ジャンルの
 エキスパートを見つけしっかり頼り
 助言を元に少しずつ変化させていく

さて違和感に気づけたら何をするか…各ジャンルのエキスパートに頼るんです。お洒落が仕事じゃないんでしたら、そこは外注を掛けましょう。その道のプロに任せましょう。

服でもメイクでもヘアでも、頼りになる誰かを見つけておくことでかなり改善されます。

今回は私自身を例として、先程の実体験違和感たちをどのように解決したかをメモがわりに綴ります。

・現役販売員としてのプロからの視点

まずは「①フリルやレースが華美なものや~」について。唐突に「全てやめてやる!!」では手持ちもなかったりと大変なので、グラデーションをかけて少しずつガーリーなアイテムを日々のコーディネートから減らしていくということからはじめました。

100%ガーリー時代全盛期
・パステルカラーのウエストをぎゅっと絞った裾広がりシルエットの服
・フリルやレースもてんこ盛り
・足元は爪先の丸いレザーシューズ
・ヘッドアクセサリーはマスト

という具合でしたのでパステルカラーではなく黒や紺色のノーブルカラーで合わせてみたり、裾広がりがおさえめの服を着てみたりと毎日のコーディネートを少しずつ変えた実験の日々。

そんなこんなをしながら、ブラウスしか持ってなかった中でまだ比較的に取り入れやすいコンパクトな白Tシャツを買ってみたり、ゆったりとしたパンツを買ったりして、少しずつカジュアルな服装に移行していきました。(下記写真)

(色んなジャンルの服を置いている勤め先で良かったと思いながらまたもや爆買いした!)

そして今の流行に出くわしたのです。そう今回中心に取り上げているY2Kファッション、いわゆるギャル~ストリートといった着こなしは服自体はガーリーに比べると装飾が少なく、とてもシンプルなものが多くて。

いわゆるシンプルということは、気を抜くと手抜きと紙一重なんです。

故にちょっとしたサイズ感色味服の状態小物の組み合わせ方まで…着れば着るほどに奥が深く、それゆえ個々の個性をそれぞれに出せるジャンルなんだなぁと感じています。

トレンド的には脚見せファッションが中心なのですが、大胆なカットアウトなどの肌見せ自体がトレンドなのでスイムウェアを合わせた上半身肌見せコーデを取り入れたり。ただ足はコンプレックスなのでしっかりカードしてます。笑

このジャンルを着ていて気づいたことは「お洒落で着てるんやで感」を出すこと!カジュアルはシンプルやからと侮らず、隅々までぜひこだわってみてくださいね。

※アラサーによくありがちな違和感例
⇒「学生時代に着ていた服やプチプラアイテムが浮いて見える」
 
アラサーは全身プチプラアイテムだと学生時代の着こなしよりも老けて見えるため違和感を覚えやすいことが多いです。 
これは体型が崩れはじめ、髪の艶から肌のハリまで多少なりとも衰えはじめるため。また着ているものが同じですとその他の肌や髪を比較してしてしまい見劣りすることも多々あります。
 
そこで取り入れるプチプラの数を少しずつ減らしていくという手法がおすすめ。
あえて違和感解消に手っ取り早い運動を取り上げませんが…苦手なことは続かないし、私自身一切していないので人のことは言えません…。

・メイクを勉強した身からの視点

はい、続きまして「②ガーリーなメイクが浮く」という違和感の解決について。
先程の項である程度服装の方向性が見えたので、あとは服装に合うトレンドメイクに変えるということで、ほぼ解決!

メイクの専門学生時代は元の顔の造りを活かしたメイクと服装との関わりを中心に勉強していたのですが、その時に学んだのがトレンドだからといって元の造りに合わないメイクは違和感になり、無理矢理合わせるようなメイクは顔ごと作り替えるようなメイクになるということ。

また大人の余裕と言いますか程良く力の抜けたファッションを楽しむなら、ゴテゴテすぎるメイクよりも一部分は元の素材を活かしたものにすると、より自身の個性を大切に出きるのではないかなぁと思います。

話は戻りまして私の場合は服を主役に据えておりメイクばかりが目立っては元も子もないので あくまでも元の顔の造り的に取り入れやすいトレンドのみを取り入れるようにしています。

今季トレンドヘアメイクのイメージ
・唇にはダークトーンなどの主張する色のリップ
・アイブロウは細身でアーチを描く、色味はいつもよりもかなり明るめの色で
・アイメイクは黒を基調とした囲み目メイク、アイラインも黒でしっかりと強調
・チークはつけないもしくはシェーディングぐらいの使い方
・髪は地毛か極端なハイトーンで、ストレートヘアが主流。可愛いよりもクールな印象。(後述)

アジア系だとNewJeansがトレンドの中心と言っても過言ではないはず。個人的にはXGちゃんたちをとてもチェックしてますのでぜひ!

そして出来上がったマイメイクのポイントは…

・フェイスパウダーをマットなものに変更
・眉はいつもよりやや細くアーチ状に
・チークはほぼ見えないぐらい薄く
・アイラインは薄いグレーのリキッドもしくは黒のジェルをとても細く、睫の間を埋めるように粘膜すれすれを目頭~目尻の延長程度に
・細かなパール入りのグレーのアイシャドウをアイホール全体に薄く塗り重ね(影が出る程度)、下まぶたには影色のダークピンクを全体的に
・リップは主張するマゼンダピンクグロスを

私の顔の造りはどう頑張ってもガーリーなメイクが映えるらしく、特にたれ目はどう頑張ってもクールな印象は難しいので…
アイメイクは使う色味だけ寄せてアイラインは極力細くあまり無理せずに取り入れました。

あくまでもお洋服が主役なので、主張しすぎない程度に。マスクが外れてやっと本来のメイクが楽しめるようになった今年、リップメイクがリバイバルしてとても嬉しい今日この頃!

色々見るのは難しいなぁ、という方は特に顔の印象の8割を決めていると言われるアイブロウメイクに注目してみてくださいね。

・ヘアは信頼できる美容師さんに

さて最後は問題の「③金髪がヤンキーっぽく、ロングヘアがやつれてみえる」です。
これに関しては顔の造りがお姉さんになった(平たく言うと老けた)ためと考えられます。(学生時代と顔が違いすぎる、写真見て驚愕)

また先程の分析にも出てきたように「髪は地毛か極端なハイトーンで、ストレートヘアが主流。可愛いよりもクールな印象」かつ「顔の造りがガーリーに寄りやすい」ということで、ヘアはメンズライクに行こうという結論。

ただ具体的にどういうものが似合うのかは分からないので…いくつか思いついたやってみたい髪型の写真片手に、服装や顔に似合う感じでお願いします!と何年もお世話になっている美容師さんのところへいつも駆け込んでいます。

似合う髪型はもちろんのこと、好みや性格まで把握していただいているので…ヘアアクセサリーはじめヘアアレンジ、またケア方法までしっかりと私にあったアドバイスをいただけるのでいつも助かっています。

上記のようなジェルを使ったスタイリングから下記のピンのアレンジまで…不器用な私でもできる程度のことを教えてくださり…頭が上がらない…………

先程の服の項でもお話したように、こちらでも服装に合わせてきっちり意図してやってますよ感が伝わるように抜かり無くヘアまでに気を遣うことも大切。もう服ばかりを見ていてはいけないのだな、と良くわかった事案でした。

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かなり長くなりましたが、大切なのは自分の好きと思うスタイルにしてくださる方にお願いするということ。流行を押さえているだけではなく、個々人のアイデンティティーを大切にしてくれる方だとなおありがたいのかなぁ、なんて思います。

3.どんな時も「楽しむ気持ち」を忘れない!

もうこれを言ったらも元も子もないのですが…結局これに尽きるんですよね。

あれやこれやと考え出すと「何のためにお洒落してたんやっけ?」という沼にはまりがち。

一番は心地いいと感じること。

しんどいな、と思うほど思い詰めずにあくまでも心地よく楽しめる程度に。日々の楽しみをファッションにも感じていただけたら幸いです。

ファッションは、服だけでなくヘアやメイクまでぜひ楽しみ尽くしてほしいなぁ、なんて。


私のようなカワイイ系統からがらっとカッコイイ系統に変えるのは結構極端な例ですが、いかがでしたか?

もちろん、系統を大まかには変えずに少しアップグレードしたアイテムや、小物で変化を取り入れて違和感を乗りきることもおすすめです。

データ的にも他者が抱く印象の55%は視覚情報からと言われているので、良い印象にするに越したことはないのです。

どうしても億劫だなぁ、と思われ方のお尻に火をつけるような発言をしてしまいましたが、ぜひ思い立って飛び込んでいただけたら嬉しいです。

お洒落って楽しいから。
ぜひ迷われた際にお力になれたら嬉しいので、店頭にてご相談くださいね。

少しでも参考になれば幸いです。
これからもとことんファッションを、そして毎日を、とことん楽しんでいきましょう!

 

 
Chiro∣千広
大阪府出身。衣料管理士1級保持。
2013年より主にフランスヴィンテージを取り扱うPetit Bonheurの販売員として勤務。また『ヴィンテージをもっと日常に!』をモットーに着こなしだけでなくケア方法も交えた日常的に楽しむ方法を各種SNSにて発信している。
その傍ら自身のニットブランド「Cannelle」のクチュリエールとしてバッグを中心に制作。自身のヴィンテージコレクションを纏い撮る、セルフポートレーターとしても活動中。
 
・Instagram
 服@chirock_xxx 個人@cannelle_chihiro
・各種SNSのリンク集はこちら 
 


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