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サウナ女子への道

「サウナ?おっさんやん」

バカにしていた夫よ、ごめん。
私も、目覚めてしまったみたいだ。

ことの発端は、YouTubeの本要約「フェルミ漫画大学」
「医師が教えるサウナの教科書」
が紹介されており、それを聞いて興味を持ったのだ。

その当時、仕事のストレスか、中途覚醒に悩まされていた。
なので

「脳疲労が消える?それめっちゃいいやん!」

と、いそいそとサウナを探しまくった。

私は月一でキックボクシングに通っているのだが、終わった後に最寄駅の銭湯に入って、親友と一杯やるのがお決まりコースになっている。
なので、これを読んだすぐ後のレッスン終わり、親友に
「サウナ入ってから(居酒屋に)行くから、少し遅くなるわ」
と前置きして、サウナに臨んでみた。
(それを快諾してくれる親友、本当にいいやつ。)

さて、私が訪れた銭湯は、いかにも下町の銭湯。

サウナはプラス100円でタオルを貸してくれる。

客人は皆一様にシニア層ばかりだ。
子供連れもいなければ、「○○さんや!元気してはった?」と世間話に花が咲いている。

そんな光景をよそに、着々と「初ととのい」への準備を。

まず、ボクシング終わりなので髪、体、顔を洗う。
さっぱりしたところで湯船に浸かり、ほどほどに温まったところで一旦脱衣所へ。サウナ用のバスタオルを取りに行く。

いざ、サウナへ。
サウナは、5人入れば満員、というほどの小さな部屋。
フィンランド式、と書いてある。

中に入ると、サウナ特有の木の香り。癒やされる。
小さいテレビではローカル番組が流れている。
(いつも思うんだけど、テレビ、ないほうが好きなんだよなぁ。。。)
そんなことを思いながら、熱さに耐えて10分ほど滞在したのち、退室。

次は、水風呂だ。

「水を汲み出さないでください」と書いてあるので、シャワーで汗を流して、水風呂に挑む。

『ああああああああああああ・・・・・・・・』

冷たい。というか、痛い。
水風呂って、こんなに痛かったけ?いやいや、とりあえず60秒は頑張ってみよう。

いーち、にー、さーん…
おかしいぞ?数えている指が震えて動かない。
どうやら、温まりきっていないか、水風呂が恐ろしく冷たいか、のどちらかだ。(正しくは、どっちも、であった)
確か、銭湯のおばちゃんが
「ここの売りは水風呂なんよ!」
って言ってたな。

ひたすら60カウント頑張っているところに、ご婦人が
「姉ちゃん、よー頑張るねぇ!わたし、こんな浸かってられへんわ」
と。
そうですか、わたしはこの後の「ととのい」のために、頑張ってるんですわ。
水風呂内でそう返事できるほどの余裕はなかった。

なんとか60秒経ったところで露天風呂に1席だけある椅子へ。

座って、空を眺める。
曇り空だ。まだ3月上旬だったので、紫外線はそれほど降り注いでいないはずだ。(美容家に怒られそう)

あー。曇り空。趣があっていいな…
ぼんやりとしてきた…これが『ととのう』って感覚なのかな…
なんか、少しトリップしたような、不思議な感覚。

残念ながら、他のサウナーの方もいらっしゃったのと、寒すぎたので椅子を後にして、露天風呂に少し浸かってから上がることにした。

このサウナ体験から1ヶ月超、私は(ここではない)近所のスーパー銭湯に3回も足を運んでいる。
うち一回は、子供連れではなかったので、完璧にととのう体験ができた。
このスーパー銭湯は、外気浴コーナーが完備されており、木々も心地良くそよぐ。ととのい椅子も多数あり、最高である。

しかし、値段の安さ、初めての『ととのい』体験を教えてくれた銭湯には
やっぱり敵わないな。

こうして、1人のサウナ女子が誕生した。
夫との共通の趣味でもある。 
サウナ、最高!

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