夢中な人ほど強く、うつくしい
今日は、私もこんな風になりたいと憧れる女性のお話をしていきます。
それがこの方、先日放送されたカンブリア宮殿に出演されていた、「食べチョク」の社長の秋元里奈さんです。
「食べチョク」は農家や漁師といった生産者の方々と、一般の消費者とを繋ぐネット通販サイトのこと。コロナ禍でおうち時間が増えたこともあり、急激に会員数を伸ばしているようです。
私は自炊ができないので利用したことはないのですが、実際にサイトを見てみると生産者の顔が見えてスーパーに並べられた野菜や果物よりも魅力的に見える。
ネットでも誰が書いた記事かが大事というように、「〇〇さんが丁寧に育てたトマト」っていうのは付加価値になります。
「食べチョク」を運営する会社ビビッドガーデンを、秋元さんは25歳の時に立ち上げました。
そう、25歳。
秋元さんは今の私と同い年の時に、会社を立ち上げたんですよね。
最近は起業のハードルも下がり、学生で企業した人の話もちらほら聞きます。インターネットがあればどこでも仕事ができる、なんて言われますが、それも一握りの人たち。やはり多くの人にとって起業するというのは一大事で、なかなか決心がつかないことだと思います。
いつかフリーでお仕事出来たらいいな、なんて頭の片隅にちらついたりすることはありますが、今の私が起業や独立なんて夢のまた夢。日々不満をぼやきながらも、会社員として月々安定したお給料を得られる生活はなかなか手放せない。
秋元さんは起業する前は大手のDeNAに勤めていました。就職活動していた当時から安定志向が強く金融業界を中心に見ていたそうですが、DeNAのベンチャーのような気質に惹かれて入社したそうです。
「やりたいこと」の芽が育ち始める
そもそも秋元さんは、なぜ起業しようと思ったのか。
秋元さんの実家は農家でしたが、実家に帰ったときに荒れ果てた畑を見て衝撃を受けたそうです。小さい頃に食べていたおいしい野菜が、もう作られていない。
一次産業の農家さんたちは高齢化が進んでいて、年々減少傾向にある。秋元さんはそれから全国の農家さんを訪ね歩くことで、食の未来への危機感と「農業をよくしていきたい」という思いが強くなっていったそう。
農業を稼げるビジネスにすること。
秋元さんは農業の未来をつくるために起業を考え始めます。
やらない理由は時間がたつほど増えていく
起業を考えたときに、不安な気持ちもあったそう。DeNAを続けながら始めるのは難しいと感じたため、どうしたらいいのか迷ったそうです。
すでに起業している知人の言葉によって、秋元さんは決心をつけます。
「やらない理由は時間がたつほど増えていく」
秋元さんは心の底からわいてくる「やりたい」の声を優先して、会社を立ち上げました。
本当にその通りだなと思って、私も最近よくこの言葉を仕事で使わせてもらっています。
人はやらない理由を探すほうが得意で、つい先送りにしてしまう。
私は今転職支援の仕事をしていて、転職を考えている人たちと毎日話しているのですが、こういう方がすごく多いです。
なんとなく今の環境に不満を感じていて、どうにかしたいと思いながら、どうしたらいいのか分からない。
試しに転職してみたら、と言ってみても、「でも今よりブラックだったらどうしよう…」と変化を恐れて悲観的になってしまうんですよね。
私も転職する時にすごく迷ったから気持ちはわかる。でも、いつか辞めたいなと思いながらズルズル悩んでいる時間ももったいない。
過去に戻れるわけじゃないし、今が人生で一番若いんだから、何かを始めるのに遅いなんてことはない。
それから、もう一つ。
秋元さんのことを知る中で、一番印象的だったのがこの言葉。
努力する人は夢中な人に勝てない
なんて強くて、素敵な言葉だろう。
私は今仕事でいっぱいいっぱいになっていて、日々努力はしているけれど、これが果たして夢中といえるのか。なんというか、必死。目の前にあって、超えたい壁があって、やるしかないからやっている。苦しくてもがきながらも結果が出ると楽しくて、あの一瞬のために今きっと働いている。
今の泥臭く努力する日々もいいなとは思うけど、本当は他にもしたいことがある。
こうやってnoteを書くこと。
書くことが好きで、誰かの心に届いたらいいなって思って書いている。
でも特別文章力があるわけでもないし、ブロガーみたいにSEOを意識した記事が書けるわけじゃない。毎日書く時間を捻出することもできず、継続力もない。
ほら、やらない理由を探していたら、いっぱい出てくる。
このままじゃだめだな。秋元さんのことを知って、強くそう思った。
秋元さんは25歳で起業して、最初から上手くいくわけじゃなかった。それでも夢中になって続けてきたから、たくさんの人にサービスが届いて、幸せになる人が増えている。
泥臭い努力を続けていくと、いつか夢中になっているんじゃないかな。
いつか、好きなことをして生きていけるようになりたい。
やっぱり書くことは今の私に諦めきれないみたい。
25歳の私ももうすぐ終わるので、26歳の私へバトンを渡すつもりで今日は書いてみました。未来の自分に繋いでいくぞ。
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秋元さんがカンブリア宮殿の放送を終えて、noteにこれまでとこれからの記事を書いていらっしゃいました。(それにしても本当に美人さん…!)
秋元里奈さんの著書「365日 #Tシャツ起業家」では、将来で悩む方々に向けて、秋元さんからの胸にじんとくるアドバイスがありますのでこちらも是非。
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