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失敗しないフリーランス選び。

わたしがなんでフリーランスを選んだのか。ただただ「電車に乗って、毎日同じ時間に通勤したくなかった」それだけに尽きるぜw。

日本のフリーランス人口は1,100万人を突破。6人に1人がフリーらしい。アメリカなんて労働人口の半分が来年くらいには50%になるって言われている。いよいよ「プロジェクト単位」であちこちからフリーランスが集合、解散を繰り返す「企業の垣根を超える時代」がやってきそうだ!だんだん「企業」って概念すらなくなりそう。

■フリーランスを探すなら「見極め力」を養おう

フリーランスに特別資格があるわけではないから「今日からフリーランス!」っていえば、誰でもフリーランス。読んで字のごとく「自由感」半端ないって!

そんなノリでどんどんフリーランスが増えていけば、必ず問題になるのが「スキルのピンキリ」。要するに「当たり外れ」ね。「フリーランス=優秀」って思っていたのは、本当に先駆けの時代。ここまでメジャーな働き方になってくれば、大学生が卒業して、いきなり「フリー」を名乗ることも出てくる。

「え?企業で働いたことないのにフリー?」ってなっても、高スキルもいれば、ソフトいじる力が強いだけで、仕事のやり方を全く知らないフリーも出てくるってわけ。そこで、フリーにオファーするときに注意したいのが「見極め力」。

■フリーランスのオファーに失敗した人から話を聞いた

先日、お世話になっているクライアントと打ち合わせした時。フリーランスを中心に会社を動かしていくスタンスを決めている、いわゆる「今風の事業運営」をしているのだが、失敗談を聞いた。

クライアント:「WEBデザイナーをフリーの人に頼んだんだよ。24歳くらい?って言ったかなー。若いけど、すごいいい感じのデザインしてたから頼んだんだよねー。そしたら、ある日突然、連絡取れなくなって。急ぎで直してほしいところがあったのに。全然電話も出なくて。そしたら、10日くらいしたらようやく繋がったんだよー」

わたし:「病気だったとか?入院?」

クライアント:「違う違うー!ちょっと思いついて旅行行ってたって。バカかっ!って思って。契約切った」

聞くところによると、そのフリーのデザイナーさんは、会社勤め1年くらいでフリーになったらしく。進捗の報告とか、打ち合わせのやりとりとか、なんかうまくレスポンスしてくれないことが多くて、ちょっとイライラしてたらしい。出来上がったデザインを「できましたー」ってポンと送ってきて、そこからのブラッシュアップを提案しても「はぁ?」みたいな感じで抵抗してきたらしい。

完全に「フリーランス」を履き違えちゃった人?

自分の作品を作って販売する人は「売って終わり」なんだけど、PC系のスキルを売っているフリーの人は、そのセンス以外に必要なものが多い。

わたしが思う「フリーランス」が最低限持つべきスキルをご紹介。

1:社会人経験でビジネスマナーの基礎を学んでいる

わたしはちなみに、社会人経験は10年。主な職歴は広告代理店でのマーケティングと販促企画。なのでプレゼン資料の作成は得意。これを本業にしている。

だが、それ以外にも、広告代理店ならではのスピード感や、レスポンスの重要性、修正の対応力、クライアントの求めるものを読み取る嗅覚。これらも10年の経験で培っている。そしてメールは24時間以内返信などビジネスの基本的なマナーはもちろんわかっているつもり。

技術だけではない、実践で鍛えられるスキルが必要な場合も多々あるので「気持ちよく仕事できる人か」「こっちの事情を把握できる人か」など、選ぶフリーの人がどんな業界でどんな結果を残してきたのかを知ることは、とても大切。

ちょっと見た目のデザインが良かったからとかだけでオファーするより、経験を積んでいる人にイメージのデザインを伝えてやりとりする方が、よっぽど良いものができると思う。

見極め方法:何度かオファーの段階でメールのやりとりを密にしてみる。レスポンスが遅かったり、やりとりに違和感があったら要注意。

2:サンプルや実績を必ずもらってみる

フリーランスがお世話になっている「クラウドソーシングサービス」を見ていると、フリーランスの実績やポートフォリオ、職務経歴を閲覧できるようになっている。華々しい業績を持っている人や、すごい才能感じる作品を残している人もたくさんいる。閲覧できる情報が「自分のイメージと少し違う」と思っても、しっかりと作り込まれたり、細かな情報を提示してくれる人に「こんなことはできるか?」と聞いてみよう。同じような仕事の実績やサンプルがもらえそうだったら、絶対もらうべきだ。

わたしも、たまに見当違いな依頼がくる「こういうのできます?」的な。力技でできないこともないが、もっとプロがいると思えば、正直に伝える。また、サンプルについても、あらゆる業種とテイストで常時20くらいのサンプルは提示できるように準備している。閲覧で見てもらえるサンプルは数に限りがあるので、一番の実績をあげるのだが、そこを求めてない人もいるので「サンプルもご用意」と謳っている。

見極め方法:サンプルや実績について、もらう・聞く。自分のイメージがある場合は、そこもできるのかどうか質問する価値がある。もしかしたら、他のアイディアがもらえることもあるからね

■優秀なフリーランスはどんどん見つけにくくなる

閲覧対策ができている人と本当の優秀なフリーランスに、ちょっとしたスキルの乖離があることは否めない。だからこそ、自分で見極めようと思ったら、積極的にその人にコンタクトを取ってみることだ。活動範囲が近ければ、契約を前提に会うことに抵抗がない人もいる。

しかし、見積もりの段階から「打ち合わせ来て」と言われても難しいのもフリー側からの本音。一体いくらの仕事になるのか、自分が適任なのか、などわからないまま、結局ニーズにマッチしてなかったら、無駄足になるから。だから、最初のファーストコンタクトはすごく重要になると思う。

ちょっと前まで、ハゲ山に目立った数本の木でしかなかったフリーランス界隈。今じゃ、ワッサワッサ増えて、フリーランス山になり。森で鬱蒼としている中から、光る木を探すという手間が生まれた。

■フリーランス側も努力します

フリー側もしっかりと、自分の個性を惜しみなく提供するとともに誠実な対応が必要。これからフリーになりたいと思う人も、決して本業フリーランスは楽しいことばかりではないし、社会人経験はある一定時間設けた方がいい。フリーランスになるためというより、人としての成長期間と捉えるべきだと思う。

結果的に、この世で一番苦痛だった「通勤」を回避したわたし。今もカフェで記事を書いているが、周りの人もフリーっぽい。この働き方がすごく好き。でもその分、リアルに人と会う時のマナーは、会社の名刺を持っていた時よりも何倍も気をつけないとならない。

自分の名刺に名前と個人情報しか書いてない。このプレッシャーときたらw


自分の頭の中を紙に書き出す整理習慣が「自分の幸せ」を引き出す手法の1つとして広めたいです。わたしがそれで幸せになったので、メソッドを作りたいと計画中です。