見出し画像

「電話恐怖症」。電話は絶対使わないと決めた、その勇気が わたしをフリーランスにした。

実は毎日決まった時間に鳴る電話がある。最初に電話が鳴った時、とりあえず出ずにいて、ネットで電話番号を調べたら、半年くらい前にネットで資料請求した不動産屋だった。結局、縁があった別の不動産屋にその事案はお願いしたので、解決してしまっているのと、別のルートでこの不動産屋に不信感を持ったことから、もうこの電話は出ない。と決めたんだ。

そのうちかからなく鳴るだろうと思っていた。なのに、毎日、半年。かかってくる。今日も。昨日も。なんならおとといも。そのうち、自動音声の電話なのか?と考えたくらいだ。

いい加減に、諦めないものだろうか?わたしは、電話には出られないぞ。

「電話恐怖症」だからね。

◾️うつ時代に発症した「電話恐怖症」

長く辛い「うつ病になっていた時期」があった。今思えば、人生のほんの数分の一の時期なんだけど、その当時は本当に長くて、辛かった。

あまりに追い込まれる営業職。毎日のアポとりとその足で営業に何時間も行かされる。ビルの「ローラー大作戦」とか、本当に地獄だよ。ビルの細かく仕切られたテナント1つ1つ回るから、次の会社が「なんか営業きてる」って察したら、居留守とか使われる。目の前で名刺破られたこともある。

「そんなのよくあることだから、気にすんな」って上司に言われて。二言目には「飲みに行って忘れよう」とか言いくるめられて。でも次の日も行かされる。

そんな中で、受注したはずの会社からのクレームの電話もすごかった。費用対効果の話で、割に合わないとガーガー言われる。費用対効果は「見えるもの」ではなく「クライアントが感じ取るもの」だから、謝る必要はない。と上司。

でも謝らないと電話が切れないんだよ。謝ったら返金請求されるんだぞ。謝るな。負けるなよ。負けるってなに?お客様に満足してもらえないで、無視しろってこと?そんなもんもう売りたくないよ。。

と若いわたしは、まだ自分の思考について考えることも、仕事のなんたるかも知らないから、上司の言われるがままだった。

そのうち電話に出ることが怖くなった。「電話恐怖症」

その後、病院でうつ病となって、その会社を逃げるようにやめた。退職しても上司から「引き継ぎができてない」と電話攻撃があったが、その電話も取れない。留守電で「電話ください」って言われて、何度かかけようか思ったのに、いつの間にか電話をかけることも怖くなっていた。

◾️今も電話はできない・でられない

ようやく自分にあった会社に出会えたが、その会社でも電話に出られない、かけられないことは治らなかった。自分で電話をかけなきゃいけない時は、時間を決めて、誰もいない会議室なんかで1人で電話をかけていた。なんでそうしていたのかわからないけど「誰にも聞かれたくない」って気持ちがあったな。

会社はいつでもひっきりなしに固定電話がなる。勤続年数が若い人ほど積極的に電話を取らなきゃいけないから、苦痛で仕方なかった。

◾️会社の固定電話は、着信番号を覚えて「特定の誰か」だけ出た

「電話出てー」ってよく上司が言う。誰か出るだろうと3コールくらいになると全員怒られる。自分が出ればいいんでしょうけど、出れません〜。周りも、わたしが電話に出ないとぼやく。なので「外からかけてきた社内の人間」「自分の仲良しのクライアント」の番号を覚えておいて、その番号がディスプレイ表示されたら、1コールでとってやった。

◾️この先もずっとこうなのかな・・・

でも電話のコールが鳴るたびに、神経すり減らして、番号覚えて、その番号かどうか照らし合わせて…って、この先もずっとこうなの?わたし。って思ったら、会社で働くことをどうかと思った。

そして、自分で自分に問いかけたんだ。

「電話を使わなくても、仕事ができるルールを自分でつくれば」

◾️「電話恐怖症」からフリーランスを決めた

SNSがえらく普及した今だからこそできる。わたしのフリーランスコミュニケーションは、登録しているクラウドソーシングサイトからのメール、LINE、facebookのメッセンジャー。それだけで仕事をもらっている。アポを取るときも。基本電話はしない。電話の打ち合わせもほぼしない。打ち合わせは、どんなに軽めのものでも必ず会いに行く。人に会うのは嫌いじゃないんだ。

わたしは「極力電話は使わない」というルールを「就業規則の第一」に添えて、フリーランスをしている。もちろんクライアントとの関係が濃密で信頼関係が出来上がれば、電話も手軽にできるようになるが、そこまでにはかなりの時間も要する。しっかりメールをチェックするから。レスポンスも早くするから。

お願いだから、電話はしないで。と毎日思ってる。

◾️会社で「絶対にやりたくないこと」ってあると思う。

「それくらい頑張んなよ」って言われたこともある。「たかが電話」ってね。でも人によって「死ぬほど嫌いなこと」って違うんだから。わたしは会社での電話のやりとりが「死ぬのと迷うほどイヤ」なの。

絶対やりたくないことをやらないためにフリーランスになったって言ってもいい。でも、これって今「会社に行くのが死ぬほどイヤ」って人の何かヒントにならないかな。「会社で当たり前のこと、フツーのこと」だと言われていることが苦痛なら、あえてやらないってルールにして、自分で責任持って働く。

電話に出ないリスクは、最大限自分でファストレスポンスでフォローしていく。そういう覚悟は必要だけど、その覚悟の方が持てるからわたしはフリーを選んだ。

フリーランスは自分でルールを決められる。自分の嫌いなことから「勇気を持って逃げた」から、自分の心地いい働きを見つけられたんだ。後悔はないよ。

◾️レスポンス早くて助かります。

って言ってくれるクライアントが増えてきて、少し安心している。こちらこそありがとう。理解を示してくれて。

とにかく、明日も電話は鳴るんだろう。例の不動産屋から。出てもくれない電話を毎日かけてくれるその営業魂には、脱帽だわ。


自分の頭の中を紙に書き出す整理習慣が「自分の幸せ」を引き出す手法の1つとして広めたいです。わたしがそれで幸せになったので、メソッドを作りたいと計画中です。