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【身体は優しい】

我孫子さん、◯◯先生が来てほしいって言ってますと言われ、
急いでクラスへ行くと、

「◯◯が息がくるしいしいんだって」
とすぐに一斉に周りのお友達が教えてくれた。

その子のところへ行くと、
通常の呼吸は吸う息と吐く息が1:2の割合なんだけど、
その子は吸う息の量が多く、吐けていない状態。
咳も出ている。

いつから苦しいの?とか、前にも苦しくなったことある?など問いかけに対しても答えることが出来る。
お友達みんなでその子を囲んで、
◯◯大丈夫?と心配してくれている。

場所を移すこととなり、職員室で一緒に絵本を読むことに。
クラスから絵本がたくさんある部屋へ手をつないで歩いていると、咳も止まって、息もちゃんと吐けるようになっている。
でも、先生やお友達とすれ違うと咳がいっぱいでる。

絵本が好きな子で「おばけが出てくるのこわいけど好き」とおばけの本を4冊とクリスマスの絵本を1冊選んで、職員室へ。
絵本を選んでいる時も咳は出ない。

「先生が読んで〜」と言われたので、読んでいると楽しそう。
途中で本の中身に関することを聞いたりしていると笑顔もみられる。
もう息が苦しかったことも、咳が出ていたのもなかったことのようだったけど、
「咳出なくなったね〜」
「息苦しいの良くなってよかったね」と言うと「ちょっと良くなったけど、また苦しくなるかも」と言いながら、咳が出る。

他の先生が近づいて来たり、「大丈夫?」と聞かれると、やっぱり咳が続く。

でもこれ本人にとっては演技しているわけでもなく、本当に苦しくなって咳が出ていてつらい状況。

20分程一緒に本を見ている時に、クラスのお友達が外に行き始めたので、◯◯ちゃんは外で遊ぶの好き?
と聞くと、「好きー」と教えてくれる。
そしたら、この絵本見終わったら外に遊びに行こうかと誘うと、
「うん!」と言った後に、
「でもまた苦しくなるかもしれない」と悲しい顔。

じゃあ、ちょっと外見るだけ見てこようと誘うと「うん」と。

本を読み終わって、職員室を出ると自分でつなぎを着て、外へ。
外へ出てからは、咳も出ずに呼吸も乱れずに遊ぶことが出来ていた。

あとから、
呼吸が苦しくなる前になにかあったかクラスのお友達に聞くと、
男の子が粘土を独り占めにして遊べていない子がいたから、
その子は「独り占めしちゃだめだよ」と注意していた。
そしたら、それを見ていた他の女の子に「そんなこと言ってたら1人になちゃうよ」と言われて、
その後に息が苦しくなっていたと教えてくれた。
子ども同士のやりとりは、客観的に大人が見るとなんでそういう流れになってしまったのだろうと思うことも多い。。。

息が苦しくなる前の出来事を聞くと、
あっ、この子は、1人になるのが不安で怖くて、私は1人にはならないし大丈夫と安心がほしかったんだな。
身体が味方をして息苦しさと咳を起こして守ってくれて、私は1人にはならないし大丈夫と安心を感じられるようにしてくれたんだな。
無意識の防衛反応による身体の反応って優しいなと思った。

それから、その子は私と会うたびに
「苦しくなってないよ」と笑顔で教えてくれる。

身体っていうのは不思議なものでいつも自分のことを味方してくれているのだなと思った。
症状も病気自体も悪ではないんだよ、
と教えてもらえたような気がした出来事でした。

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