人生のバイブル

2020年も年末。本を手に取ることによって、私はたくさんのものを引き寄せ、得られた一年になりました。

今年最後に紹介するのは、わたしの生活に欠かせなくなった畠山健二さんの「本所おけら長屋」です。

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ついに時代小説の紹介!実はわたし時代小説大好きでして、今年は敢えてこれまで読んでこなかった本を意識して読んでいたのですが、、社会情勢も去ることながら、身近なところでも様々なトラブルに見まわれ紆余曲折の日々で、、そんな時手を出してしまうのが時代小説。

現代とは違うルールや言葉遣い、ファンタジーが若干苦手な私には現実逃避するのにもってこいなのが時代小説。今回選んだ「本所おけら長屋」シリーズ、実は母から勧められたもの。

「これを読むと全てのことを楽しもうと思えるから」と母に言われてじゃあ読んでみようかなと言ったら送られてきました、15冊!

母はシリーズものが好きな人で、2月にも別のシリーズものが12冊届きました(笑)

ただその選書は侮ることなかれ、かなり面白い!すっかりどハマりして、今ちょうど10巻を読み終わりました。

「本所おけら長屋」はその名の通り、本所深川にある長屋を舞台にしたお話。

おけら長屋の住人たちは皆貧乏その日暮らし。そしてみんながおせっかい。そんなおけら長屋で繰り広げられる日常は、笑いあり、涙あり。人情味あふれる人たちの物語は読んでいて、心がふっと解れる。今の自分にとって生きるバイブル。こんな風に生きたい、後先のことは深く考えない、起こったことはしょうが無い、しみったれてちゃ江戸っ子がすたる。

なんだか悩んでいることも馬鹿馬鹿しくなって、くよくよする事がなくなります。そして、誰かを恨んだり、妬んだり、羨んだり、そういう気持ちが不思議となくなる。そんな気持ちを持っていても人生楽しく無いから、人生をいかに楽しむか。それをこの本は教えてくれます。

是非一度手に取ってみてください。あなたの人生観が変わるきっかけになると思います。

さて、今年1年の目標としていた読本100冊ですが、結局読み切ったのは59冊でした。手元にはこれから読もう本がまだまだあります。

1年間で100冊読むためには週に3冊は必須です!私は中々に集中力が継続しない人間で、1冊読み切るのは早くなったものの、同時に数冊読む事ができないタイプ。1つの本にどっぷり浸かって、読み終わって余韻を楽しみ、ヨッコラショと次へ行くスタイル。

読書を続けることによって自分のスタイルを知る良い機会になりました。

そして元々読書好きではなかった人間が、こうして本に囲まれた生活を送れるようになったのも、本を読む楽しさを教えてくれる人がいてくれたから。本との出会いも、人との出会いも、タイミングとご縁だなとつくづく思います。

今年は自粛生活を余儀なくされ、新しい出会いなんて望めないと思っていましたが、幸いにも本も人も新しい出会いが多い年になりました。

最初にnoteを書き始めた時の自分と、今の自分とでは、気持ちの面で全く持って明るさが違うと感じます。出会いの数だけ私は脱皮をして、新しく、大きく大きくなっていく。

2021年の出会いもこれから楽しみですね。

よいお年をお迎え下さい。


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