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ロックノベル「もうひとりのミック物語」恋の片道切符🎫❤️

「ミッキー!」

「君❓僕の知り合い?」

「やだ〜覚えてないの?同じ学校の2年上だったパティよ?ロンと付き合ってた。」

「え!パティ〜変わっちゃってて全然分かんな
かった。」

「今どうしてるの?」

「モデルやってるんだけど。私もミッキーが随分背が伸びてスマートになってて、最初分からなかったわ。でもあなたのそのギター🎸で気付いたのよ。」

「そうかい。」

「あの頃はギター🎸よりフットボールに⚽️
夢中でずんぐりむっくりしてたわよね!」

「そんな〜カッコ悪かった?僕」

「ううん〜健康優良児って感じで
近所の好青年だったよね。」

「今は、不良の仲間入りだけどね!」

「おめでとう!ブライアンの抜けた後の
ストーンズに入る事になったってロンに
聞いたわよ。ちょっと彼羨ましそうだったわよ。」

「アイツもロッド スチュアートの
ところで活躍してるもんなぁ。ロンとは?」

「今はただの友達、今付き合ってる人が
いるのよ、ビートルズのジョージなんだけど。」

「え!」

「ここだけの話、多分私達結婚すると思うわ!」

「おめでとう🍾、君の事はすっごく
15の頃憧れてて、僕もロンが羨ましかったん
だよ。」

「何となく気付いてはいたけど、
ロンとあなた仲が良かったから
無視するしかなくて、ごめんなさいね。」

「覚えてる?ロンに初めて僕、ジン
飲まされて、気分が悪くなって
パティが背中摩ってくれて看病して
くれた時の事?」

「ええ、もちろんよ。ミッキー少年、吐いちゃって随分苦しそうだったから。」

「狭いトイレで君の胸が背中に当たっててさ、💓吐きながらもドキドキだったよ。」

「ハハハ〜そうだったの。ダンスクラブの
トイレでね。懐かしいわね。」

「僕ももう二十歳だよ。」

「ミッキー立派になったわよね。ローリングストーンズのメンバーになるなんてね!」

「でもビートルズに加入して、キミにプロポーズしたかったな!」

「あなたのブルースギター🎸は唯一無二
だもの!ローリングストーンズで絶対
成功するって!」

「でも正直言ってストーンズより
ビートルズが好きなんだよね。ストーンズの
演奏なんて下手ウマもいいところさ。」

「だからミッキーが今必要なのよ。彼らには」

「うん、そんな気はするけどね。」

「あなた彼女は居ないの?」

「うん、デートしてる子はいるよ。
ジョン メイオール時代から僕のギター🎸の
ファンだったローズって娘だけど。」

「もしかしてローズ ミラー?」

「ああそうだけど? 何で知ってるんだい?」

「彼女は色んなアメリカのブルースのミュージシャンと浮き名を流してるから有名よ。」

「チラッと聞いた噂話はほんとだったんだね。
僕のまわりの奴らは何も言わないからさ。」

「そんな尻軽の娘さんでいいの?」

「いいも何も、もう子どもが出来たんだよ
僕とローズには!」

「え!」

「もう列車は🚃走り出しちゃったよ!」

「恋の片道🎫❤️切符ね!」

「ハハハ😹だね!もう戻れないさ。
ローリングストーンズと言う列車に
飛び乗って、何処に到着するのかな?」

「Nobody knows!」

(二人大笑い🤣)

The End

1969年
ミックテイラー(20歳)



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