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ロックノベル「もうひとりのミック物語」ミックの密告

「Hello, This is Mick.」

「Hello, This is Mick too!」

「You got a gig Man!」

「Really❓I thougt I am just…」

「もしかして、昨日のセッション
ただのレコーディングだと思ってた?
一応オーディションだったんだけどね。
ブライアン ジョーンズの後釜のさ!」

「あの、僕ただセッションギターリストに
起用されるのかなって?」

「いや、これから年末に向けてUSツアー🇺🇸の
準備に入るから舞台慣れしてる奴が
必要でさ、お前はジョン メイオールの
ブルースバンドで何度もアメリカ行ってん
だろう? 17歳の時から。」

「ええ、今回もジョン メイオールに
行って来いよ!って言われて昨日
ストーンズの居るスタジオに。」

「ああ、ジョンからいい奴を紹介してやる
って言われてさ。ジェフ ベックや
ピーター フランプトンなんかも考えた
んだけど、お前に決めたよ。」

「何でまた?」

「お前ルックスがちょっとストーンズにするには
良すぎるけどな。ピーターフランプトンを起用
しなかったのも奴がちょっと可愛子ちゃん
過ぎるからでさ。」

「何の話しですか? 僕のギター🎸は?」

「まあ、聞けよ!腕は第一だけどな。
ロックンロールバンドはケミストリーって
言うかさ、うちらストーンズは
一人一人はまあまあだけど、バンドの
メンバーの起爆でさ、凄い事が起きるんだよ。
それがバンドの醍醐味だろ?お前それ
分かる?」

「まあ、僕も3年半ジョン メイオールに
いましたからね。」

「だろ? キースがお前を買ってるんだよ。
絶対、リトル ミックのギターソロは
舞台でストーンズの起爆剤になるってな!」

「そりゃ、嬉しいな!」

「俺は、お前が昨日スタジオで『じゃ、
これ以上居てもしょうがないから
帰ります!』って言ってさっさと
帰っちまったのが気に入ったんだ。」

「何でまた?」

「うーん、そうね、俺らにあんまり
興味無いって言うか、ストーンズの
ファンじゃないとこが、冷静にやって
くれそうでいいかなってな。」

「正直言って、僕ビートルズ派だった
から。」

「やっぱりなぁ〜。そう思った。ハハハ😂」

「(大笑い😆)」

「じゃ、やってくれるか?」

「一つ条件が!」

「なに?」

「酒を僕に絶対強要しないで欲しい!」

「ああ、いいよ。お前酒呑むと人格でも
変わっちまうのかい? 酒乱とか?」

「違いますよ〜。ただシラフで
演奏したいだけです。あんた達の演奏昨日
酷かったから!」

「お前もストイックだな。酒がダメでも
じゃお前にダンスは教えてやるよ!」

「僕も舞台の上であんたの、あの
変な動きしなきゃいけないんでしょうか?」

「そう、これからはミュージックビデオ
の時代、うつむいてギター🎸弾いてる
だけじゃ売れんのよ。化粧💄もするからね。
T.Rexみたいにね。ギター持って踊る様に!」

「それは無理です。」

「ちょっとステージ立つ前に何か吸っておけばやれるさ。」

「……」

「大丈夫だって!何とかなるよ。アレ
あんた何歳だっけか?」

「二十歳。」

「わっけいな〜うちのベースのビル ワイマンと
一回りも違うんだなぁ。」

「あの人とは気が合いそうだなぁ。」

「あいつ、大人しく見えるけど、
毒舌家だから気をつけろ!それにケチだから
奢らされるぞ!」

「みんな、それぞれ毒☠️がありそうだな。」

「毒がなきゃ、とっくに消えちまって
るよ。この業界からね。」

「じゃ、よろしくお願いします。」

「おお、明日俺が迎に行くから、
ちゃん顔洗っておけよ!」

「💄はい、顔洗って、母さんの口紅
付けておきます。」

「ハハハ😂その調子だ!リトル ミック君!
Welcome to The Rolling Stones!」

The End

1969年 6月のある日 
この時まだブライアンジョーンズは
クマのプーさんの作家の
家で元気でいた。7月に27歳で没

ミックジャガー26歳
ミックテイラー20歳


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