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大学の「単位」ってなに?

通信制大学で学ぶ上で大事な知識として「単位」がある。

これは通学制の大学にもある仕組みである。
全ての大学の科目には「単位」が設定されている
ほとんどの科目は2単位で設定されている。
場合によっては、一つの科目で4単位ないしは1単位で設定されているものもある。

(例)
経済学概論 2単位
経済学演習 4単位
実習指導  1単位

この単位を124単位以上取得することで、大学を卒業できる。
このような卒業に必要な条件のことを「卒業要件」という。
大学によっては、特定の資格を取得しなければならないとか、特定の授業を受けなければならないとか、卒業要件が他にもある場合も少なくない。


ちなみに、通学制の場合、1単位につき45時間程度の学習内容が必要だと定められている。多くの大学は、この45時間を授業時間各自の学習時間で満たしている。

基本的に通学制の授業は、週に1コマ90分の授業が、15週に渡って行われる。これで、2単位取得とする授業がほとんどである。

この1コマは、45分×2と捉える。また、この45分を単位を考える上での「1時間」と捉える。(ここに疑問を持ってはいけない)
これで、1コマ90分の授業で、2時間学習したことになる。
これを15週に渡って行うので、2時間×15週=30時間の学習を授業で行ったことになる。
そして、残りの60時間を各自で学習したと考える。(ここでも疑問を持ってはいけない)

これで、授業30時間各自の学習60時間合わせて90時間を学習したことになり、これで2単位分の学習を行ったと見なすのである。


通信制大学の単位も、以上のような考え方が基本になっている。
だから、2単位の科目は、90時間学習するくらいの内容だということである。この考え方をもとに、各大学での学び方が考えられている。

とはいえ、実際には同じ2単位といってもさまざまである。映像を何時間か視聴するもの、レポートを提出するもの、テキストを読んで問題に解答するもの、といった方法が各大学や科目によって設定されている。

また、スクーリングの場合は概ね1日で1単位を取得することができる。大抵は2単位の授業が多いので、スクーリングは2日間で行われることが多い。

ただ、いずれにせよこの単位を124単位以上取得することで卒業を目指すという点ではどの大学も共通している。


なお、大学にはこの単位毎に、希望する授業だけを受けることができる「科目等履修生」という仕組みもある。

また、取得した単位を他の大学で学ぶときにも活かせる「単位認定」という仕組みもある。

加えて蛇足になるが、科目試験に合格できなかったり、授業に出席できなかったりといった理由で、単位を取得できないことを「単位を落とす」という。



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