古文を「音」でとらえる
高校で古文を扱うときに、まずは何から入るのか。
多くは、「音読」だと思います。
なぜなら、まずは「音読」によって、教科書の本文を「音」で捉えることが必要になるからです。
例えば、「あはれ」という言葉。
これは「あわれ(aware)」と発音するのですが、これを「ahare」と発音してしまうと、とたんに意味が通じにくくなります。
「この花いとあはれなり。」
このような一文があったときに、「あわれ」と発音すれば、「憐れ」「哀れ」という言葉が連想されます。
ほかの「この花」は意味がわかりそうですから、「この花」と「憐れ」「哀れ」の部分から、意味が類推できるのです。
もちろん、これは文脈によって、作品によって、どのように解釈すればよいのかは変わってきます。
しかし、ふんわりとした意味を類推できることは大きい。
「全く見当もつかない」のと「なんとなくわかりそう」とでは、文章へのとっかかりが全く違います。
だからこそ、まずは古文を「音」で捉えられるようになることは、とても大切なのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?