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長男長女カップルは主導権争いになりやすい

長きに渡り長男の夫と共に暮らす中で、いまさらながら気づいたことがある。長男長女カップルは、何かにつけて主導権争いとなりやすいのだ。

長男長女はアドバンテージを取りたがる

家事のやり方、家計のやりくり、子育て方針など、ありとあらゆる場面で自分がアドバンテージを取りたがる。そこで意見が対立するとどちらも一歩も引かず、戦闘モードになりやすい。

価値観が似ていれば最強のカップル

それでも価値観が似ている場合はいい。意見が一致さえすれば、長男長女はどちらも強い責任感を武器に、手を携えて難局を乗り越えていく。その結束力は、おそらく他のカップルの比ではないだろう。

価値観が対立すると泥沼化しやすい

問題は、価値観や意見が対立する時だ。

長男長女はどちらも自分の主張を譲らない。相手をねじ伏せてでもアドバンテージを取ろうとするのだ。

その結果、本来簡単に解決できる問題がややこしくなり、当人たち以外誰も解決できない超難問になりかねない。

私たち夫婦も、それでどれだけ問題を難化させ、何度夫婦の危機に陥ったかわからない。

長男長女カップルが主導権争いする背景

長男長女カップルがそのようになりがちな理由は、その育ち方にある。

一番上の子として兄弟の上に君臨し、常に兄弟、長じては老いた親すらリードする立場に慣れている。

周囲からも強くそれを求められるから自ずと責任感も強くなり、「自分がリードしなければ」と思う。その決意たるや、もはや悲壮感すら漂うほどだ。

長男長女はそれが自然になっているので、自分がリードされる立場になることを体が拒むのだ。

堅実な家庭を築く反面離婚する場合は悲惨な長男長女

かくして、自分の上に立とうとする人間のさらに上に立とうと争う結果、夫婦間で仁義なき戦いが泥沼化し、家庭は修羅場と化す。

そんな生活を長年続けてきた我が夫婦。まったくよく離婚しなかったものだ。

長男長女の結婚は、おそらく最も堅実な家庭になる確率が高いと思う。しかし、同時に離婚の際は悲劇を呼ぶレベルで泥沼化する確率も高いだろう。

どちらも譲らず、自分のプライドを掛けて相手を完膚なきまでに叩き潰したい気持ちが人一倍強い。自らも長女である私は、そのことを認めざるを得ない。

長男長女カップルの対立を泥沼化させないには

そんな長男長女カップルに、長年長男長女夫婦をやってきた立場から言いたいことがある。

長男長女カップルがうまくいくコツは、自分が苦手な分野について、相手に全てのアドバンテージを譲ってしまうこと。そして、得意不得意で明確に役割分担することだ。

家事育児の分担をする際は、相手のやり方に不服があっても口も手も出さないのが鉄則だ。つい口出ししたくなるがそこは歯をくいしばってでも我慢して任せた方がいい

「子どもは死ななきゃOK」

「ホコリで人は死なない」

「夫婦は元は他人。最初からうまく行くと思うな」

をモットーにすれば、相手の大抵のことは許せるものだ。端的に言えば妥協するということだ。

そのうち相手の気になるところが気にならなくなり、なんとなくうまくいくようになる……と思う。保証はできないが。

思い当たる節がある人は、だまされたつもりでぜひ試してみてほしい。

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