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私が天才と出会った日


久しぶりに、私に起こった出来事、私の考え方というのを書いて行きたいと思います。
今年1のパラダイムシフト(価値観の変革、的なやつ)について書いていこうと思うので、めちゃくちゃ長くなるかなと思いますが、ぜひお付き合いいただけると嬉しいです。

4月から私は、FCふじざくら山梨さんでマッチレポートを書かせてもらっています。
(公式Twitterはこちら↓)
https://twitter.com/fc_fujizakura?s=21


マッチレポートなんて読んだことなかったので、どうしたら私らしさが出るか?サッカーを知らない人でも、実際観戦した人でも面白いと思ってもらえるものってどんなだろう?そんなことを考えて、完全自己流で書き始めました。

ありがたいことに、たくさんの方に読んでいただいているのと同時に、副業・お仕事として自分の文章を評価していただいてもいます。

お金をいただいているのだから、毎回必ずそれに見合った価値、それ以上のものをお返しする必要がある。また、読んでくださってる皆さまの期待に応えていきたい。
そんなプレッシャーを感じてもいましたが、むしろそれが楽しく、心地よく感じていました。


私は、文章でこれまで努力をしたことがありませんでした。
どんな文章にしていこうかと何時間も考えたり、準備に時間をかけたりすることはもちろんする。けれど、それを自分頑張ってるなぁと思ったことはなかった。

必死に頭を悩ませているときも、ゾーンに入って書いている時も、少しも苦痛と思うことなくワクワク感すら感じていました。


努力しないでも評価していただける、書くことこそが私の生きる道。ある意味自分のことを天才なのだと思っていました。
サッカーでは、苦しんで苦しんで周りよりも走り込んで何をしてもうまくいかなかったけれど。文章であれば、自分は輝けると思いました。

私はこの道で、努力することなく唯一無二の存在になれると思いました。

そんな時に、女子サッカー選手のある方の文章と出会いました。

読んだ瞬間に、「負けた」と思った。

最初から最後までふんだんに散りばめられたユーモアと、一つ一つの言葉選び。文章の構成。これは、圧倒的に面白い文章だ。笑えるかどうかの面白い、という次元ではなく。私が目指す面白さ。心にビビビと響く面白さ。それがこの文章にはありました。これが天才だ。と思いました。

でも、私が衝撃を受けたその文章は、案外広まらないんですね。
Twitterとかも、え、それだけしかいいねついてないの?みたいな。

よしよし。まだ勝ってる。
そんなことを思って、私は自分の心に蓋をしました。このまま見つからないでいたら良いのに。そしたら私が勝てるのに。
女子サッカー界に、文章を感覚で書ける人は私以外にいらない。天才は一人で良いんだから。

相変わらず自分は山梨でのお仕事はあるし、それはいつも楽しい。みんな喜んでくれている。
大丈夫。私の方が先をいってる。

その人に対してそんな事を感じたことすら忘れて、その日感じたものはなかったことにしたまま、日常を過ごしていました。

見て見ぬふりをしていた才能と、再び出会ってしまったのは、忘れもしない5月30日。

その日は、ラブサラダにいってふじざくらさんのレタスのレポートを書く日でした。

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しのぶさん(店主)とお店を閉めた後に予定があったので、片付けが終わるまでずっとお店で待っているとき。

「私のために選んでくれた曲なんだ。聴いてみて」と流してくれたのは
あの天才がしのぶさんのために選んだ曲でした。

出だしを聴いて、心が震えた。とんでもないものを聴いていると思いました。
サビの歌詞を聞いた瞬間、耐えきれず涙が溢れました。本当に、悔しかった。その人の感性、センス、全部が羨ましいと感じました。
それほど、しのぶさんを表す曲はないと思ったし、私にそれは選べないと思った。

ボロボロと泣いていると、悔しいの!?としのぶさんが驚いていました。曲を聴いて、まさか泣くのは思わなかったみたい。
少し泣き止んでから、しのぶさんの家に場所を変えました。

大丈夫とかなんとか言いながら、今度はその人の文章を読ませてきたしのぶさん。
情景・感情・表情・思考、全部が目の前に映し出されるような文章でした。あったかくて、面白くて、優しい文章に、とんでもなく打ちのめされた私は、また泣きました。

なんで今、その人の文章を読むように言ったのかわからなかった。なぜ追い討ちをかけるんだろう。もうこの人と私の差は十分にわかったって。
その文章を見せられて、一生かかってもこの人を越せないと思いました。
自分が文章を書いている意味がわからなくなりました。
そこからはひたすら泣く。駄々をこねる…。あの手この手でなだめてくれるしのぶさんに、ひたすら、でもとだってで返事をする。

私には、私の良いところがある。
その人と私は違う人。

そんなことは、わかっている。けれど心が受け入れられなかった。

もう文章は書きたくない。
私じゃなくて、その人が書けば良い。
もう苦しい想いをしたくない。
勝てない争いを挑みたくない。
そんな文章が書けるなら、他には何もいらない。

口から、そんな言葉が溢れ出ました。
全部本音でした。

1時間。
泣きながら、そんなことを言い続ける私に、根気強くしのぶさんは語りかけてくださいました。どの言葉が響いたんだっけなぁ。全部は覚えていられないくらい、たくさんの言葉をかけてくれたしのぶさん。改めてありがとうございます。

強く覚えているのは、文章を書いた先のお話し。

私は、勝ってどうしたいんだろうと思いました。
今目の前にいる天才さんに勝って、あの人よりもどの人よりも、誰よりも上手い文章を書けるようになったとき。その時が、私の理想としている姿。

…だと思っていたけれど。
その姿を思い浮かべても、何も力が湧かない自分に気がつきました。今こんなにも勝ちたいと強く願い、泣いているのに。こんなにも悔しいのに。
私が今渇望しているのはそこではないことに気が付きました。

ただ私は、
誰かに勝って1番になりたいのではなく
周りの人の心に届く文章を書きたい。
そんな当たり前の事実に気がつくことができました。

なぜ、ここに辿り着くまでに、1時間もかかったのか。
1時間前からしのぶさんが言い続けてくれていても、受け入れられなかったのは、私がずっと人と戦っていたから。
誰かよりも、上手くないと。比較対象がいて、必ず優劣があって、どちらかしか選ばれない。そんな世界線で生きていた私。そのしがらみは、自分が思っているよりずっと大きかった。私は自分の常識と世界に囚われていた。

時間をかけて、私は戦うことをやめました。
正確には、人と勝負することをやめました。
あの人も勝って、私も勝って、みんなはっぴー。そんな世界にいてもいいのだと気が付きました。

届けたい。
繋げたい。
居場所になりたい。
きっかけになりたい。

それが今の私の目指す場所です。
その想いからみえるものが、私の目指す場所です。

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そんな気持ちで、レタスの文章を書きました。
書き始めた時、天才さんの文章にめちゃくちゃよっている私に気が付きました。

あら。パクってる。ダメダメ。
そう思って"私らしさ"を出そうとすると、なんだか違和感なんですね。


私らしさってなんだ?
私の文章って、なんだ?


誰かに勝つ。1番になる。
それは、私らしさを出すこと。
唯一無二になること。
私は、ずっと何者かになりたかった。
私という人として、確立したかった。
私らしいね。って言われたかった。
他の誰とも混じらない、"私"になりたかった。

でも、やっと気がつくことが出来ました。

私らしさの究極は、相手のために。
100%相手を想って、その人に、周りの人に届けるために書いた文章で、自分らしさは確立される。少なくとも、私は。

誰とも混じらないのではなく、誰とでも混じること。私の文章は、これまで読んだ全ての本から出来ている。私の中に、出会った人全て、これまでの経験を全て詰め込んだ文章が、私の文章。

私の紡ぐ言葉は、私だけのものではないから、私らしい。
そのことに気がついてから書いた文章は、その天才さんと出会って葛藤したことも、その文章が好きだと思った気持ちも、尊敬の気持ちも。全部を受け入れて乗せ切った文章になった。
…と、思っています。まだまだだけれど。
もしよかったら、読んでみてください。
https://www.fujizakura-sc.jp/news/4512/



私らしさ・勝たなくてはいけない呪縛から解放された今は、とても心が楽です。

努力は苦しいものだと思っていました。
最近は、楽しくても、その文章をより良くするためにコツコツと積み重ねる事も、努力と言えるのかなと思ってきました。

努力したくないとずっと思っていたけれど
今は、自分の文章で誰かを幸せにするための努力は、少しも惜しみたくないなという気持ちです。


今回、私が感じたもの・心の動きを素直にそのまま書きました。それが、1番リアルに、同じ悩みがある人に届くかなと思って書きました。

読みにくい部分も多かったと思いますが、ここまで読んでくださった方ありがとうございます。

人によって伝えたい想いは違います。少しでもあなたに、何かが、伝わっていたら嬉しいです。



おそらく皆さん、気になっているだろう天才さん。笑
最後にしっかりご紹介させてください。


小林海青さん。こちらTwitter↓
https://twitter.com/umiao_17?s=21

私はみはるさんの文章と出会って、人生変わったなと思っています。

(こんな文章書いておいて。1ヶ月後どこかのお姉ちゃんにいじめられてまた泣くくらいには、まだ完全には割り切れていないけれど。笑)

もっともっと、みはるさんの文章がいろんな人の心に届きますように。という気持ちは本物です。


みはるさんの文章が大好きです。

これからも楽しみにしています。



ながーい文章を読んでいただきありがとうございました。

ここまで読んでくださったあなたには、スペシャルプレゼント🎁

それでは、私の全力の泣き顔をお納めください。









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いらないか。笑



これからも、真摯に言葉を紡ぎます。

共に歩んでいただけたら嬉しいです。

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