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未来をつくる新素材スタートアップ。New Materialsイベントを開催しました

こんにちは、Plug and PlayのChiyoです。Plug and Play Japanではさまざまなバーティカル(テーマ・分野)のスタートアップを支援していますが、今回は「New Materials」=新素材分野のスタートアップを紹介するオンラインイベントを開催しました。

New Materialsとは?

Plug and Playのシリコンバレー本社では、New Materials & Packagingと題し、新素材に特化したアクセラレータープログラムを展開しています。プラスチック、紙、金属、セラミックス、ガラス、建材、接着剤、塗装材、包装、電子部品など種類は多岐にわたります。

素材系のスタートアップは、絶対数こそ多くないものの、その汎用性に多くの業界から注目が集まっています。数少ない国内のユニコーン企業7社のうち、2社はマテリアル関連のスタートアップです。

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今回キーノート・スピーチに登壇していただいたのは、三洋化成工業株式会社株式会社TBMの2社。TBM社は石灰岩を使った新素材LIMEXで知られていますが、実は2016年にPlug and Playのシリコンバレーでのプログラムに参加していたという繋がりから、今回キーノートにご登壇いただきました。

国内外から6社を紹介

今回ピッチを通して紹介したのは、以下の6社です。

Liquid Wireは、フレキシブルな電子回路を開発しているスタートアップです。ゴムのように伸縮性を持たせることで、電子部品を素材に直接埋め込むことができるテクノロジーです。

Opus 12は二酸化炭素を一酸化炭素やエチレンといった一般的な化学物質に変換するCO2リサイクルのスタートアップです。工場などで排出されるCO2から、衣服や自動車部品が作られるようになる未来も遠くないかもしれません。

素材そのものではなく、素材を開発するプロセスをイノベートしているのがCitrine。新素材のR&Dに必要な材料データ管理をAIで効率化する、マテリアルズ・インフォマティクスのスタートアップです。

プラスチックの使用はサステナビリティの観点から避けては通れない課題となっていますが、Bioworksが提供しているのは100%植物由来のバイオプラスチック。土に埋めれば水と二酸化炭素に還っていきます。

京都大学発のスタートアップAtomis。多孔性配位高分子というテクノロジーで、穴の開いた分子に気体を閉じ込めてコンパクトにすることが可能です。ガス医薬やエネルギーといった分野への応用が期待されています。

地球温暖化へのソリューションとして、光は通すけれども熱は通さない透明な断熱材、Sufaを開発しているtiem factory。窓だけでなく、繊維や紙といった異素材に断熱性を付与することもできる素材です。

「そんなことできるの?!」と驚くようなテクノロジーばかりで、サステナビリティに向けたスタートアップの可能性を感じられたイベントとなりました。Plug and Play Japanでは、これからも様々な分野のスタートアップを紹介してまいります。

今週6月26日には、SIX June Edition「Wellbeing」を予定しています。こちらもぜひチェックしてみてください!


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