やる気のない患者さんへの対応②
おつかれさまです。
ちーよねです。
先日、やる気のない患者さんへの対応という記事を書きました。
今回の記事は、その続きになります。
よかったら、前回の記事を読んでから本記事を読んでいただけたら嬉しいです。
本日の参考書籍はこちら↓
リハビリを提供するのは、モノを売るのと同じ
前回の記事で、家電量販店の話を例えで出しました。
医療従事者はこのことを忘れがちだと感じますが、我々にとってのリハビリテーションとは、家電量販店の店員さんがテレビを売るのと本質は変わらないと思うのです。
その患者さんがリハビリテーションを受ける理由は必ずあります。
その理由は、場合によってはご本人の意思ではないかもしれません。
家族に強制的に入院させられた。
気がついたらその場所にいた。
病院の方針で長期入院を強いられている。
このような場合は、本人にとってはリハビリの必要性を感じていないがリハビリを受けなければならない場面でしょう。
例えば家族の意向での入院の場合は、ご本人の能力と家族のイメージに乖離がある場合があります。
このような場合、患者さん本人や家族に対して、どのようなリハビリテーションを提供するかが腕の見せ所になると思っています。
モノを売るためには、相手の気持ちを理解する必要がある
家電量販店で冷蔵庫を売るときに、お客さんが本当に求めている機能を聴くように、病院でリハビリテーションを提供する際は、患者さんがリハビリに何を求めているのかを理解する必要があります。
そしてそれは、セラピストが提供したいモノではありません。
患者さん及びその家族が本当に何を求めているのかは、聴かなければわかりません。
例えば、その入院患者さんが求めているゴールとしては車椅子で寝たきりの生活だとします。
ただ、自宅で生活する際にはそれでは成り立たないために、家族が歩行ベースの生活を求めている際には、大きなギャップが生まれます。
車椅子でもいい人に対して、歩くためのリハビリを提供するのはなかなか難しく、リハビリ拒否にもつながる可能性が高いです。
その場合は、歩行の必要性を患者さんに説明する必要があります。
ただ、車椅子生活が本心ではない可能性もあります。
現状能力に対して提供しているリハビリが、患者さんにとっては難易度の高いものだった場合はどうでしょうか。
単純にリハビリへの意欲が低下し、これなら歩けなくてもいいとなってしまっている可能性も大いに考えられます。
このように、本人の発言には本心でない場合も多く、そこはきちんとコミュニケーションをとっていく必要があります。
おわりに
相手の気持ちはなかなか理解が難しいものです。
ましてや高齢者のリハビリでは、自分より何年も生きている方の気持ちを本当に理解できるかは怪しいところです。
よく、コミュニケーションが大事といいますが、本心を理解するためのコミュニケーションが重要ではないかとつくづく思います。
相手の気持ちを理解できるよう、改めて頑張りたいと思います。
あなたも頑張って。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
頑張るあなたの毎日にプラスαできたら嬉しいです。
お互い頑張りましょう。
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