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娘へ、すごく会いたかった 生まれてきてくれてありがとう


予定日3日前の9月21日 午後1時すぎ。
娘が無事に生まれてきてくれました。

予定日まで1週間を切った頃からそわそわ、そわそわ。
いくら胎動があっても、順調に育っていても、姿が目に見えないことによる不安は常につきまとい、早く会いたいなと思いながら毎日を過ごしていました🌱

出産するというのは、あまりにも未知の領域だったので、いろいろな人たちの出産レポを読むわりには、現実味がなく、最後までお産自体に不安を抱くことはありませんでした。
娘は無事に成長しているか、へその緒が首に巻き付いたりしていないか、苦しくないように生んであげられるか…そんなことばかり考えていました。

いつ会える?焦りとモヤモヤを歩く力に🚶

毎日、いつ会えるだろうと思いながら無心に歩いた日々でした。
私がお世話になっている病院は、お産の進みを良くするため、ウォーキングを推奨していて、私は予定日1月前から毎日最低3kmを歩くことを目標にしていました🚶‍♀️🚶
ウォーキング以外にも雑巾掛け、スクワット、舟漕ぎ体操なども毎日やっていて、おかげで床はピカピカに。

週末は夫婦で🚶‍♀️🚶この日は約10km歩きました


ここまで必死にやったのは、早く会いたいという思いからでした。検診のたびに「全然生まれないね〜」と言われ、何度も心が折れましたが、「この体力作りはお産で絶対に生きる!!」と先生が言った言葉を信じて日々歩きました。

記憶にあるうちにと出産レポも書いたので、
またnoteに投稿したいなと思っています🕊

今回のお産を振り返ると午前3時頃に5分間隔の陣痛が始まり、午前9時ごろから病院で促進剤投入。促進剤の影響もあって2時間半後には子宮口全開、いきみ開始、13時すぎに誕生 という流れでした。

子宮口が6センチと言われてから10センチになるまで30分もかからずでした。
そこから赤ちゃんが降りてくるまでいきみを繰り返すことになりましたが、自分でも驚くほどに体力が続き、陣痛が来るたび「痛みきます!」と宣言し、かなり長く息が途切れるまでいきむことができました。
先生や助産師さんが「めちゃくちゃ上手!」「めっちゃ早いよ!もう出せる!」と言ってくれて、あぁ〜毎日汗だくで歩いた日々は無駄じゃなかったんだな…としんどいながらに頭の片隅で思いまじた。

自分の嫌な部分 目の当たりにした妊娠期間🫧

自分の気持ちと極限まで向き合うことになった妊娠期間。私は自分の苦手な部分をたくさん目の当たりにしてきました。

・隣の芝生は青い…?つい周囲と比べてしまうこと
>>週数の近い人との赤ちゃんの成長具合など

・何気ない言葉を受け止め過ぎてしまうこと
>>「お腹小さいね」「臨月に見えない!」と言われるたびにメソメソしていた

・自分の頑張りでどうにもならないことに焦りがち
>>いつ生まれてくるか、それは赤ちゃんのタイミング次第。大きく構えて待つ、という余裕や大らかさがなく、何かをしていないと落ち着かない

生まれる3日前🕊

振り返っても、幼少期から仕事に明け暮れていた20代半ばすぎまで、大抵のことは努力でどうにかなってきました。
特に仕事においては努力する分だけ成果が出たので、私の性格にもきっと合っていた。
でも、お産は違うのだと。
私も頑張っているが、赤ちゃんは小さい体でもっともっと頑張っている。
赤ちゃんを信じて待つこと。
気持ちを穏やかに保つことが必要なのだとしみじみ感じましたが、1番苦手な分野で最後までうまくできなかったと思います。

痛みも苦しみも消えないけれど それを上回る幸せをありがとう

妊娠初期から生まれるまで、
知らず知らずのうちに私はお腹の赤ちゃんのことを1番に考えて生活するようになりました。
自分のためだけだったら絶対にできなかったけど、お腹の中の小さな命のためならこれまでのいろんなことを曲げて生活や考えすらも変えられる生活をしてきたと思います。
振り返ってみると、すごく赤ちゃんのことを思い、大事にしていた10ヶ月だったなと少し誇らしい気持ちも湧いてきます。

娘を見て大笑いした私。嬉しさが溢れた。

娘が取り上げられた時。
私は最後のいきみに全力を投入しすぎて、力が入らないくらいフラフラで分娩台のバーから手が離れませんでした。

あとで撮っていただいた写真を見ると泣いている娘を見て、めちゃくちゃに笑っている私がいました。

かけたかった言葉はたくさんあった気がします。
その中で1番に出てきたのは「会いたかった」でした。

私は、子どもをもうけるかどうかを迷った過去がありました。
娘を授かった時に夫と話し、私たちなりに子どもをもうけるというのはどういうことかを考え、2人で約束をしました。

子どもは究極の親のエゴ。
生まれてきて良かったと思ってもらえる人生になるよう、全力を尽くそう。
それがこの子をこの世に誕生させる私たちの責任だ。

小さなおてて、お顔、足、泣き声。
まだ私や夫のことをはっきりとは映さない目も小さな爪も、夫似の鼻や薄いくちびるも。
全部がかわいくて、いとおしい。
10ヶ月間、必死に成長してくれてありがとう。

我が子に会いたいという私たち夫婦の究極のわがままによってこの世に生まれてきた娘。
すごく会いたかったよ。 ありがとう。


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